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2008年12月31日 (水)

よいお年を

ボクが生きてきた28年間で今年が一番モノを作った。「モノを作って残さなきゃ」と強く思って作り始めて、途中からは作っていないと不安に駆られるようになって、とにかくたくさん作った。人の胸を打たないと意味がないと思い、これまで自分がやってきた事がはたしてそうであったか?そうじゃなかったのではないかと正直に言ってしまえばそう思って、理屈をどうのこうの四の五言わずに、とにかくモノを作ってお客さんの前に出ていこうと思った。

忘れもしない。元旦の『爆笑ヒットパレード』終わりで、そのまま本社に向かい、誰もいないお正月の本社で独りシコシコと絵本制作をしていた。今年一年を象徴するかのような一日。お正月休みは絵本制作に費やした。

そして間もなく『日の出アパートの青春』が始まる。これに関しては脚本のみの参加であったが、稽古の様子を覗きながら、脚本を付け足したり、とにもかくにも舞台に触れたのがこの時が初めてで、何もかもが新鮮。そして舞台初日が死ぬほど恐かったのを覚えている。自分が初めて書いた本だったが自信はあった、それなのにブルブルと震えていた。舞台が始まれば責任が演者さんに降りかかってしまうという恐さがあった。結果的には大成功。DVDにもなって、これがキッカケで三谷さんと知り合う事となった。ボクのコメディーの出発点がここ。

そうして得た快感で創作意欲を増す。「どんどんモノを作らなきゃ」となって、絵本制作をしながら、次の舞台の構想を練る、そして春から始まるKING KONG LIVEの準備。漫才を作って、いてもたってもいられなくなって、朝から梶原を本社に呼んで稽古をした。その日が確か、吉本の本社が小学校に引っ越して始めてのボクにとっての登校日も重なって、なんだかその日が強く印象に残っている。気持ち良く晴れた、まだ少しだけ肌寒い春の日だった。

そして『ろくでもない夜』が始まった。大勢の芸人が夜な夜なワイワイとはしゃぐだけのライブ。昔からやってみたくてタイミングがきたので始めた。とにかく芸人さんの近くにいたかったのだ。月に一度のペースで定期的に続けて、ここで盛り上がったノリがいろんなところに飛び火した。「遊ぶならトコトン遊ぶ」を勉強したのがこのライブ。

春からKING KONG LIVEが始まった。漫才で全国をまわろうというもの。これに関してはとにかく自分達の原点を見つめ直そうという思いが強かった。新幹線や飛行機で遠くに行くのも楽しかったが、東京近郊だとスタッフさんと演者が一台のバンで移動する事もあって、車内でキャッキャはしゃぎながら会場に向かうのが本当に楽しかった。独演会を間の週にはさんで2週に一度のペースで漫才ライブをやった。おかげで職業を「漫才師」と言えるようになった。KING KONG LIVEはずっと、ずっと、ずっと続けていきたい。

長く付き合っていた彼女と別れたのもこの頃。思い返してみると本当にひどい事をしちゃったなぁと。犬を連れてドッグランと呼ばれるワンちゃん達の遊び場に一緒に行った時も、「こんな事をしていて大丈夫か?」と不安になっていた。フラれて当然だ。だけど彼女には本当に感謝しているから、いつかボクの作ったモノが届いて何かの支えになってくれれば嬉しい。

そして5月頃、実は『グッド・コマーシャル!』の構想が固まってきたのがこの頃だったが、『ホームレス中学生』の撮影が入った。慣れない映画の撮影にキョロキョロしながら、なんとかついて行った。自分の中で決めていたのは「台本を現場に持っていかない」ということ。ただでさえ演技の実績もない男が、セリフを覚えて来ていないは本末転倒。そこだけは守ろうと思った。空き時間に楽屋に戻って、脚本を書こうかと思ったけれど、この時ばかりはやめた。現場とのコミュニケーションの方が大事だ。自分を起用してくれた人と向き合わない寂しい男にはなりたくない。なにより演者さんやスタッフさんとバカするのが楽しかったし。

映画の撮影は嵐のように去って、再び『グッド・コマーシャル!』を書きだしたタイミングで、それとは別の夏の舞台の話がきた。絵本制作も抱えていたし、この辺りは完全にオーバーペースだったが、滅多にできる経験じゃないし、引き受ける事にした。それが夏に大きな特設テントを建てておこなった『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』。本社にこもって台本は3日で書いた。自分でも驚きのスピード。だけどまぁ、後で読み返すと粗がたくさん。舞台の準備をしながら少しづつ少しづつ直していった。今回からは演出も担当する事に決めた。テント公演だったから、夏の間はずっと天気予報にかぶりつき。ずっとお天道様にお祈り。こりゃ身が持たないと思った。初日の舞台終了後に平成ノブシコブシの吉村と握手したのを覚えている。きっと興奮していたのだ。『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』はそのまま夏を走りきった。本当にたくさんの人に来ていただいた。今年の夏は大きな大きな花火を上げた。

山口トンボが「バンドをやろう!」としきりに言いだしたのも確かこの頃で、そういえば舞台の音楽はDVDにする時に権利がどうのこうの絡んでくるから、「それだったら自分達で作ろう」ということで話はまとまり、ここから曲を作りだす。まさか自分の人生でこんな事になるとは。まぁ趣味という部分も大きく、須藤さんとの出会いも大きく、楽しみながらかなりのペースで曲を作った。グッドモーニング・ジョーというチンポコバンド。後藤ひろひとオジサンに唄ってもらった『GO!GO!マカロニ怪盗団』がお気に入り。

夏の舞台の千秋楽の4日後には『グッド・コマーシャル!』のポスター撮影があった。『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の公演と同時進行で書いていた台本をこのタイミングで演者さんに渡した。今までで一番登場人物が少ない3人芝居。だけどこれには自信があった。さらに脚本を仕上げたかったし、お客さんの反応も知りたかったし、そこで初めてプレ公演なるものをおこなった。仲の良い後輩に協力してもらい中野twlという小さなライブハウスで、『グッド・コマーシャル!』のプレ公演をおこなった。そして長年かけてきた絵本制作が終了したのが、このプレ公演の楽屋。空き時間を見つけては描き、見つけては描き。それがまさかこのタイミングで仕上がるとは。雑誌『パピルス』の密着の取材もついていてその瞬間をカメラにおさえてもらったが、悪フザケで前説をやった後という事でとても格好のつかない格好で。申し訳ない。そんな事もあり、プレ公演は終了。エンディングで涙したハザマくんに爆笑させてもらった。

気づけば秋が来ていて、『グッド・コマーシャル!』が始まった。初日を迎えるまでに問題は山積みで、何度も頭を抱えた。簡単に投げ出してしまう人がいて、最後まで粘る人がいて・・もちろん後者の為にボクは動いた。人を笑わす事を投げ出してしまう人とはボクは話せない。共通言語がないもの。だけど、そんな中で知り合った小林さんとの酒の席で、とても納得できるお話をしていただいて、その人がどういう人なのかをちゃんと見ようと思えるように・・いや、まだまだそこまで立派にはなれていない。だけどなりたいと思う。そして『グッド・コマーシャル!』は自分の中でも最高の出来に。次に向けていいハードルができた。次はまったく違うやる方で驚かせたい。今年の舞台の締めくくりにとても良い作品ができた。

まもなくM-1グランプリ。結果はご存知の通りズッコケた。だけど悔いはまったくない。一年間キチンとやったし、方法を間違ったという解釈。そして悔しいけど(あら?「悔い」とは別か?)、同期のNONSTYLEが優勝してくれた事は嬉しかった。翌々日にゲストに来た彼らに散々イジられたし。今現在も現場ではもっぱら「漫才ヘタクソ」キャラに。堤下(先輩)はボクの名を8位と呼びやがる。来年やり返すからね、こん畜生め。ただ、こういう渦の中にいれる事は本当に幸せだ。

そして今。

来年のKING KONG LIVEの準備はすでに着々と進んでいるし、再来年のクリスマスを見据えての絵本第2弾『Zip&Candy』の制作も「順調」とはとても言えないぐらいのスピードだが、毎日少づつ進んでいる。一昨日の夜に思いついた設定をとにかく早く書きあげないと。そして実は内々で事を進めている事がもう一つだけあったり・・なにより絵本の第1弾が1月末に発売される。その絵本を皮切りに『日本列島ドンガラガッシャン大作戦』というフザけた名前をつけてはみたが、「日本中をひっくり返してやる」というバカな事を結構本気で考えていたりする。

演者さん、スタッフさん、そしてお客さん。2008年は皆様に逢えて本当に良かったです。出逢えた事で責任が生まれました。それは「思いを背負っている」ということです。残念ながらボクはそこまで強くありません。年末にご覧のとおり負ける事もあります。だけど勝つ時も負ける時も、後で言い訳できぬよう、ちゃんと本気でやろうと思います。自分が安全な場所から好き勝手に野次るだけの男にはなるつもりはありません。戦わなくなることは、負けることよりも恐いことです。ちゃんと責任を持って2009年も一日一日を過ごしていきたいと思います。

本当に刺激的な一年になりました。ありがとうございました。

風邪には気をつけてください。

2008年12月31日 西野亮廣

2008年12月30日 (火)

大晦日イブ

昨晩思いついた設定で話を書き始める。今回はまさかの一人芝居。誰に演じてもらうか?自分で演るか?とにかく冒頭の10分くらいを書いたが、一人芝居なんて書いたことがないもんで、これがこの先どうなっていくかはわからない。もしかしたら20分ぐらいのサイズのものかもしれないし。そうなったらそうなったで、そういう感じのをいくつか書いてオムニバスで1時間半くらいの舞台をやろうかとも思う。『Mr.ダイヤルマン』という仮のダサいタイトルがついたコイツが大きく化けてくれたら嬉しい。どうなることやら、それはボクにも分からない。

明日は名古屋で仕事だと思っていたら大きな勘違い。まったく違った。ボクは自分のスケジュールをまったく把握していない。その辺りは梶原の方がしっかりしている。そんなボクでも知っている事は年明けからしばらくしてから再び『しんどい世界遺産』に行くことが決まったということ。『しんどい世界遺産』とは『正直しんどい』内の企画で、アホの堂本剛と二人で「ノープランで世界遺産を巡る旅をしちゃおうぜ」というもの。仕事と銘打って、これは・・・。いやはや楽しみだ。

そしてダイノジの大谷さんとの問題のトークライブ『うるさい2人』の第3弾が2月の下旬にあるとのこと。この日程はボクのワガママで少し遅らせてもらった。というのも絵本が発売してから話したかったから。絵本発売から1か月が経ったらボクの周りにも少なからず何かしらの変化はあるだろうから、そういう事も話したい。

もうすぐ年が明ける。明けたからといって、その日から何かが変わるわけでもないけれど、1月20~25日あたりに絵本が発売された次の日から確実に何かは変わる。世間的にはどうか知らないけれど、自分の中では間違いなく変わる。街ですれ違うだけの人が、もしかしたらボクの絵本を、ボクの5年間を覗いた人かもしれないのだ。その時、ボクは一体どんな気持ちになるんだろう?「何も変わらないかも・・」と思ったりもしたけれど、こりゃ変わるね。そこからスタートする2009年はどんな年になるのだろう?

昨日、スタッフさんと絵本の話になって、「西野が一人で描いた事を信じない人が出てくるんじゃない?」という話題に。ハッキリ言って、そうなりゃしてやったり。その時、ボクは確実にニヤニヤしている。何か理由をつけないと整理できない、それぐらい信じられないモノを作りたい。人が見たことのないモノ。感動の前に驚きが先行してしまうようなモノ。何事においても。

なんだか今年一年もずっとこんなような事を言っていたな。

明日の日記で今年は最後となるので、明日は2008年を振り返ろうと思う。

2008年12月29日 (月)

休息

左足でシュートを放つ塚地さんの絵を描いた。そいつを入れる額縁を東急ハンズに買いに行って、そして塚地さんのお見舞いへ。なによりもお見舞い品が喜んでもらえたようで嬉しい。我ながらなかなかの出来だったし。

天気が良かったので塚地さんを外の喫煙所に連れ出し小一時間話し込む。ボクは最近の『はねるのトびら』の事を。塚地さんからは入院事情と、漫画『リアル』の感情移入が半端ないという話を。普段、収録の合間にペチャクチャ話しているが、この時ばかりは違う感じ。とにもかくにも元気そうでなにより。

塚地さんとお別れして、須藤さんのご厚意で、今日は堤下(先輩)のバンドが都内のスタジオでレコーディングをしているとのことで、遊びに行った。1月28日の『ろくでもない唄』に先行してYouTubeに曲を載せてしまおうとのこと。遊びに本気な大人はやっぱり魅力的。終始ニヤニヤしてその風景を眺めていたボク。おかげ様で1月28日が俄然楽しみになった。合間合間で須藤さんと話すマッタリとした時間。

帰り道。こういう緩い日を過ごしたのは今年初めてだと、今日一日を振り返っていたら、だんだんと焦ってきてしまって、急いでネタを考える。そして電報受付センターで奮闘する男の話を思いつく。これはキングコングでやる感じのものではないので、いつかどこかで発表できたらと思う。話の設定を思いついたということで、なんとか一安心で眠りにつく。

ようやく絵本の1ページ目を描き終えたので、今日から2ページ目。マッタリと過ごした昨日の分を取り返すように。何でもいいからモノを作っていないと不安だ。不安、不安、不安。いつからかこんなになっちゃった。これじゃ彼女ができない。畜生、手を繋いでディズニーシーに行きたい。これでモノを作らなければ、ボクには何も残らない。やるっきゃない。

今年もあと3日、「少しでもモノを作ろう」やっぱりこんな事を思う。

2008年12月28日 (日)

感謝しています

今日で『はねるのトびら』の2008年の収録が終わった。それはケガをしてしまっている塚地さんに向けた内容で、なんだか年内最後の収録にふさわしい『はねるのトびら』らしい幕の閉じ方で嬉しい。

年内はまだ生放送の特番やらが残ってはいるが、今日をもって、ラジオも含め今年一年のレギュラー番組の収録が全て終わった。ボクは今自分がやっている番組が大好き。本当に全てが大好き。『音楽戦士』はアーティストの方とのフリートークでひたすら楽しいし、それと同時に感銘を受ける事も多い。『大キングコング』は素人の出演者の方の真ん中に立たせてもらってちゃんと汗をかけて勉強になる。『キンコンヒルズ』は芸人さん達とひたすら真剣にスポーツをして笑い転げられるし(年内最後の収録には同期のNONSTYLEも来てくれて、それがM-1の2日後でお互いガキのような大喧嘩)。『ほにゃらじお』は唯一梶原と2人で喋る貴重な場、そこで梶原の事を知る事も多い。そして『はねるのトびら』がバラエティーの真ん中を走ってくれているおかげで、ボクはボクにとって必要な寄り道ができる。それにはいつも本当に感謝している。

来年はどんな年になるのだろう?「不況」という言葉を本当によく耳にする。となると、もちろんバラエティー番組なんぞ特に向い風だ。だけどボクは大丈夫だと思っているんだ。例えば「仕事がない」というデメリットの裏には「時間がある」というメリットがあるように、その時々の状況に応じた抜け道をボク達は必ず見つけられる。今までもそうしてきたんだから。深夜で打ち切りになった番組ですら、復活させてゴールデンの人気番組に持っていけたんだ。大丈夫、いける。

共演者、そして番組スタッフの皆様にありがとう。おかげで本当に楽しい2008年になりました。また来年も一緒にバカをしましょう。バカをする為の力をまた貸して下さいな。

2009年も笑い声を降らせてやりましょう。今年一年、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

2008年12月27日 (土)

絵本の夜明けは近いぜよ

郵便ポストを開けるのは数か月に1度(その都度、開け方を人に聞いている始末)、液晶がブッ壊れたパソコンを使い続けている理由は買い換える時の手続きが面倒だから、我が家のテレビはいつからか黒い画面に「〇〇カードが差さっておりません」という表示が出て、それからというもの録画した番組とDVDしか観られないようになって、通常の番組は観られなくなった。そうなってから数か月が経ったが、別に動こうともしないボク。電気屋さんに電話して・・・の作業が面倒クサイからだ。電話するぐらいならテレビを諦める。愛車の右前輪のタイヤがパンクしているが、これも換えていない。換えるのが面倒なので乗らない。ボクが毎日のように松屋に通うのも、「今日は何を食べよう?」と考えるのが面倒クサイから。「そんなのすぐよ」と人は言うが、その人の「すぐ」とボクの「すぐ」はまったく違うのだ。人には向き不向きがあって、ボクは面倒クサイ事を異常に嫌うハイパーダラシナイ人間なのである。

ただ、「これはやる!」と決めた時の集中力に関しては誰かに負けたと思ったことがない。普段、ダラシナイ分の反動が一気にそこへ集中している感じ。それはそれは極端で、上手に生きていけている気はしない。

一つのモノに向かうとソレ以外のモノの興味が無くなってしまって、というよりもソレ以外のモノに時間を使うのが面倒臭くなってしまって、その時間が長ければ長いほどソレ以外のモノが無い生活に慣れていってしまう。前回の絵本制作でいえば5年間だから、その5年の間で無くしたモノとなると山ほどある。ボクの周りはどんどん殺風景になる。そしてそれに慣れてしまったから、今さら元に戻そうとも思わない。それでいてまた完成までに数年かかってしまうモノに手を出してしまったから、ここからの数年でまた手放してしまうモノがあると思う。今度は何が無くなるのかな?

だけどそれは悲しい話ではない。この性格のせいで無くしてしまうモノはあるけれど、マイナスもあればプラスもあるのだ。無くしてしまうモノもあれば、得るモノもある。ここで得られるモノがボクが本当に欲しいモノ。

今日、ずっと欲しかったモノを手に入れた。それは2行ぐらいの言葉。

それは来月発売される絵本の帯の推薦文。誰が書いてくれたかはまだ内緒。だけどとても嬉しい言葉をプレゼントされた。5年間これが欲しかったんだと、今日あらためて思った。これも自分の面倒なくらい極端な性格のおかげかと思うと、糞みたいなこの性格も無駄に咎められないなぁ。

日本列島ドンガラガッシャン大計画第1弾に強力なエンジンが今日くっ付きました。

お楽しみに。

2008年12月26日 (金)

世界はひっくり返るか?

本日最後の仕事はもうすぐ放送400回を迎える長寿番組『キングコングのほにゃらじお』の収録だった。今日も梶原と二人だけのこのラジオ、盛り上がった話題はM-1翌日に事件を起こした笑福亭鶴瓶の悪口。笑福亭鶴瓶がいかにバカ野郎で、いかに奇跡を起こす男なのかを散々喋って収録を終えた。

収録終り。車は外の離れた駐車場に停めてあったので、そこまでの道のりをトボトボと歩く。人気のないその道のりで、確かに今日は寒かったが、それにしてもニット帽をあまりにも深くかぶっている不審な男が前から歩いてきたので気になって顔をのぞくと、その男、笑福亭鶴瓶。

こんな事ってあるのか!ここは大都会、東京だぞ!

「嘘やろ!」これは師匠が言った一言。それはボクも同じ思い。二人してひっくり返った。聞けば近くのホールで落語の寄席が本日行われるとのこと。ボクが「今、ラジオで師匠の悪口言ってたところですよ」と言えば、「ワシもさっき『いいとも』でその話してきたんや」と師匠。

この男は底なしだ。いやぁ、笑った。笑った。この現象、何がどう凄いのかは言いにくいが、これは絶対に凄い。あいかわらず奇跡を起こす男でございます。来年もどうぞよろしくお願いします。

そんな事もありつつ、忘年会やらが続いていたので、本日は大人しく帰宅。クリスマスの夜ではあるが、会は昨晩開いてもらったし、夜御飯はいつもどおり近所の松屋で。本日、ルミネの舞台でおろした新ネタの事を振り返りつつ、ニヤニヤしながらカレーライスを口に放り込む。幸せ。店を出て間もなく、幸せそうなカップルが目の前をよぎり我に返る。最悪。

部屋に戻ってからは絵本制作。あいかわらず『Zip&Candy』の1ページ目。まだまだ時間がかかりそうだが、年内にはこのページを必ず終わらせる。・・・「来年もきっとこの調子のブログを書いているんだろうな」と、今思った。変わりそうにない。まぁ、いいか。

第一弾の絵本出版まであと一ヶ月となった。一ヶ月後、ボクの周りの世界はどうなっているのだろう?大きく変わるのかな?それとも何も変わらないのかな?経験がない事だからよくわからないが、どちらに転ぼうともその日が来るのがなんとなく恐い。なんとなく。だけど、いつだってビビリながら生きていきたいなぁと思う。ボクが欲しいのは『安心』だし、安心を得る為にはまずビビらないと何も始まらない。だから自分の身をそういったところへ放り込む。そりゃ、ボクだって恐いよ。

泣いても笑っても一ヶ月後にはやってくるんだ。とうとう絵本が出る。

2008年12月25日 (木)

こんな日でも、あいかわらず

独り身のボクに降りかかった「今年のイブは一日オフ」という現実。友達がライブをしていたので観に行こうかと思ったが、舞台上でキラキラ輝く友達を一人で観に行くのはいいとしても、それがクリスマス・イブとなったら、その友達と自分との落差に爆発しそうだったので止めた。

そんなこんなで今日は朝から絵を描いた。再来年のクリスマス発売(間に合うか?)に向けての絵本第2弾『Zip&Candy』の制作。昼過ぎまでやったが、未だ1ページ目が終わっていない。こりゃ果てしない。

昼過ぎに鶴瓶師匠からの電話。ラジオで話が盛り上がって放送中に電話してきたらしい。もちろん例の事件の事。こちとらネタが増えてありがたい。

10㎞のジョギングをして、帰宅後DVD鑑賞『ザ・マジックアワー』。映画館でも観たが、DVDでももちろん面白い。それはジャンル問わず、「コレを面白いと言わないとセンスがない」というようなマーケティングをする人がボクは苦手で、やはり観たいのは宗教じゃなくエンターテイメント。そういった意味でもストレートを投げてきてくれた『ザ・マジックアワー』は大好き。2008年の好きな映画は『ザ・マジックアワー』と『パコと魔法の絵本』の2本。面白さも潔さもダントツ。

DVDを観終わって、須藤さんに電話。

実は今年のクリスマス・イブは須藤さんとお食事となったのである。50代半ばの男と恋人達の祭典に殴り込みである。「西野はイブに一人」という情報を聞きつけてくれた須藤さんの計らい。そんなこんなで、須藤さんの事務所近くの少し洒落た店でお食事。食事が始まるとクリスマスムードなんのその、「アレをやろう、コレをやろう」と普段通りの会話。だって、しかたがない。ボクはそれしか話を持っていないもの。だけどメチャクチャ楽しい。

須藤さんの事務所の方も来てくれて、クリスマスプレゼント代わりに口頭で申し訳ないが『Zip&Candy』のお話をプレゼント。喜んでもらえて嬉しかった。こちらも早くカタチにしよう。須藤さんからは赤と緑のクリスマスカラーのジャケットをプレゼントしてもらった。絶対大事にしよう。家まで送ってもらって、須藤さんとは別れた。

そしてブログを書いていた今まさに今度の絵本の担当の袖山さんからのメール。「黒のインクがいい感じに出たモノが出来上がりました!」、言葉は悪いがボクの周りはモテなさそうな人ばかり。袖山さんは今の今まで働いていたらしい。そんなワケで今から袖山さんと軽く呑みに行くこととなった。

今年のクリスマス・イブはボクの制作物に携わる人と過ごす事になりました。

「嘘はついちゃいけない」と言っていたボク達の父ちゃんや母ちゃんが、ボク達に唯一ついた嘘が「サンタクロースはいる」という嘘。それこそが最高のクリスマスプレゼントだと今でも思っている。

皆さま、良いクリスマスをお過ごし下さい。

2008年12月24日 (水)

笑福亭鶴瓶という男

カッコ悪いのがカッコイイのだ。

それはM-1翌日の話。久本さんに呑みに誘われ、『M-1よく頑張った会』なるものを開いてもらった。「M-1に挑戦する」と決めた日からずっと気にかけていただいていて、何度も何度も連絡をくれていた。結局負けちゃって、それでも「よくやった」と設けてくれた酒の席。ちょうどそのタイミングで鶴瓶師匠からの電話。

「いよいよやなぁ~西野」

???

師匠の第一声がソレだったので、何の事かわからないボク。もちろん尋ねる、「何がですか?」

「まぁまぁ、それぐらいがお前らしくてええわ。あまり気負いすぎてると、こういうのは・・・」

引き続き何の事を言っているのかが分からない。もう一度聞いた「何の事を・・?」

「お前の漫才を見せてやれ。絶対取れよ」

師匠のミニコントが始まったもんだともちろん思う。しばらく付き合って最後に、「・・いや、昨日負けたわ!」と突っ込んだ。

「昨日?」

あれ?反応が良くない。「M-1グランプリは昨日負けたわ」ともう一度丁寧に言った。

達人の噺家がまさかの沈黙。そして出てきた言葉・・「え?」

詳しく聞けば、仕事が立て込んでいたらしく、放送の裏で収録をしていたのもあり、たまたまお笑い関係の人がいない現場が翌日まで重なった為、21日にM-1グランプリ2008が行われていた事に気がつかなかったらしい。何がどうしてか、26日が決勝だと思い込んでいたとの事。

結果的にだが嫌味を言ってしまった事を激しく反省する師匠。そして・・

「西野さん。今、どこかで呑まれているのでしょうか?謝りに行かせていただいてもよろしいですか?」

かくして、久本さんと呑んでいる席に笑福亭鶴瓶がやって来ることとなったわけで・・。

数分後に店に到着した師匠。まさかのパジャマ姿。聞けば、奥さんが寝られているその奥に着替えがあったらしく、まさか後輩に謝りに行く為に奥さんを起こしてしまうワケにもいかず、そのまま来たのだと。タクシーを降りた場所も悪く、何故か店から数分の場所。体は冷え切りメガネは霜で真っ白、夜中に現れたパジャマ姿の50代後半に店は大爆笑。「どうもすみませんでした」の一言も重なって笑い声が鳴りやまない。

とりあえず席に座るも、はずみでポン酢が倒れ、師匠のパジャマのズボンにこぼれる。「何しまんねやー」の声が店に響いて、またまた店内は爆笑。トイレから帰ってきた師匠が手にしていたのは日めくりカレンダー。そこには一日ごとの言葉が綴られており、本日の言葉は「口は災いのもと、軽はずみな発言には気をつけるべし」とドンピシャリでまたまた爆笑。酒を呑みながら、そして時間は0時を迎えようとしたところで、師匠が一言。「あと数分で誕生日でんねん」、そう12月23日は笑福亭鶴瓶、57回目の誕生日だったのである。「せっかくだからこのまま誕生日会をしましょう」と言ってみたが、それが目的で来たと思われるのも嫌だったらしく、照れ屋の師匠は「そろそろ帰りますわ」と。そんなワケで誕生日5分前にタクシーに乗り込む師匠。なんだかその生き様に胸を打たれてタクシーが見えなくなるまで見送りました。

後輩に謝る為だけに夜中にやってきて、パジャマにポン酢をこぼして、皆に笑いを残して帰った笑福亭鶴瓶は、57回目の誕生日をタクシーの中で見ず知らずの運転手のオジサンと迎えたのである。とはいえ、きっと誕生日の話から見ず知らずの運転手のオジサンとタクシーの中で盛り上がっていたに違いない。笑福亭鶴瓶とはそういう男だもの。見習いたい。

見送ったボクらの元に師匠を乗せたタクシーが再び戻ってきた。運転手さんが道を間違えたんだとさ。

最後までカッコ悪かった。だから好きだ。

2008年12月23日 (火)

スットコドッコイの再出発

「昨日あまりウケてなかったけど、今日の収録大丈夫?」・・さっそく今日から、ウンコ連中によるM-1敗者イジリがスタートした。これは去年とまったく同じ。

「昨晩ご覧のとおり、あまり人を笑わせるのが得意ではございませんが、自分の精一杯を出したいと思います。スタッフの皆様、どうぞよろしくお願いします」と屈辱の決意表明をして収録に臨む。ちなみに「優勝できなかったら離婚」と豪語していた梶原さんに関してはボクが代表して入念に問い詰めていきますので、ご安心を。

えらいもんで一日でふっ切れた。止まっていてもしかたがないし、 イケシャアシャアと明日収録の『キンコンヒルズ』のゲストにはNONSTYLEが来るし(前々から決まっていた)、負けた事を最大の武器にしなきゃね。

M-1グランプリ2日前にまさかの新ネタもできたし、今日中にはそのカタチでもう一本新ネタができそうだし、そいつらをブラさげて2月8日の名古屋公演を皮切りに『KING KONG LIVE 09』がスタートする。また漫才で全国を回る。懲りない、懲りない。

あたりまえだけど動かないと始まらないので、動こうと思う。再出発です。

年明けからやらなきゃいけない事がたくさん。レギュラーのTVやラジオの他に、もちろん『KING KONG LIVE 09』に向けての準備もそうだし、一月末だと思っていた『第32回 西野亮廣独演会in鳥取』は1月12日、思っていたよりもずっと年明けだった。5年の歳月を費やした絵本の発売はどうやら1月の20~25日辺りになりそう。その発売に伴った動きもいくつか。1月28日は新宿LOFTで『ろくでもない唄』(まぁコレはやらなきゃいけないというよりも、趣味の範囲だけれど)。止まっていてもしかたがないというよりも、止まっている暇がない。やる、やる、やる。

ボクの周りのたくさんの人、ゴメンなさい。ボクの周りのたくさんの人、ありがとう。

ちゃんと返します。

最後に、ボクが本当に尊敬する大先輩から昨晩言われた言葉。

「僕らにとって『笑い』は『手段』でなく『目的』だ」

胸に刻もう。

さぁ、やりますか。

2008年12月22日 (月)

完敗

ボクはみっともない。結局、時代の流れを予想する事ができていなかったし、そんなのも関係なく凌駕してしまう力を備えていなかった。そのクセ、他人の期待を背負ってしまったもんだからどうしようもない。今日のM-1グランプリは本当に勉強になった。

自分と関係している人達に「ゴメンなさい」を千回言いたい。それでも足りないから漫才を作る。とにかく自分を好意にしてくれる人達を肯定できるぐらいの結果は出したい。KING KONG LIVEに来てくれているお客さんにゴメンなさい。優しい連絡をくれた先輩方(本当は個人名を全て挙げたいんだけれど、恥ずかしがる人もいるだろうし・・)にゴメンなさい。番組や、制作物関係者の皆様、本当にゴメンなさい。

必ず皆さんが誇れるボクになります。

吉本だけ言えば、ゴリさんと品川さんと藤田さんと堤下の電話には本当に救われました。ボクはその瞬間に吉本で良かったと思ったのです。ちゃんと恩返しはします。待っていて下さい。

そしてNONSTYLE、本当におめでとう。ボクら以外の優勝が同期のキミ達で本当に良かった。これからも切磋琢磨していきましょう。いい刺激をもらいました。石田ありがとう。井上ありがとう。二人の苦労は昔から知っているから、悔しいけど本当に嬉しい。おめでとう。

もちろん、もちろんだけど、来年やり返すからね。

安全策を取るつもりなんてサラサラないよ。ボクは生き様を笑って欲しいんだ。有利不利なんて関係ない。漫才で喧嘩して一喜一憂、今しかできないからやる。来年もそれだけ。

正直言います。ボクは今年のあの流れの中での笑い飯さんに心打たれました。打ち上げの場で初めて哲夫さんと二人で喋っていたら皆が面白がって集まってきたから分かれました。真相はリスペクトしたボクから寄っていったのです。心打つ漫才師でありたいと思いました。

KING KONG LIVEに来てくれたお客様、みっともないところをお見せして本当にすみませんでした。嫌いにならないで下さい。来年は皆さんが誇れるような漫才師になっていると約束します。糞みたいな漫才師を来年も一つヨロシクお願いします。

そして最後にもう一度だけ言わせて下さい。

NONSTYLE、本当におめでとう。

2008年12月21日 (日)

心穏やか

さてさて明日はM-1グランプリ決勝。一年ぶりに帰ってきた舞台。今年一年間はこの日の為にやってきたし、この日の為に始めたKING KONG LIVEに来てくれた本当にたくさんのお客さんの期待を背負っている。だけど気負っている感じはなく、心はとても穏やか。これは去年とは圧倒的に違うところ。

M-1グランプリは「その日の出来」がもちろん評価されるわけだが、結局「その日に出来る奴というのは、その日までにやってきた奴」という整理が自分の中でできて、「その一日の頑張りでどうにかなる事ではない」と思うようになった。アドリブで4分間を喋るわけでもないし、「頑張り様がない」というのが正直なところで、自分に「頑張れ」という言葉をかけるとしたら「M-1に照準を合わせて、この一年をどう過ごすか?」という今から何か月も前の段階ではないかな、と。でもまぁ、適当な言葉が見つからないから人には「頑張ります」とは言ってるんだけど。

かといって決して冷めているワケではない。勝ったらメチャクチャ嬉しいし、負けたらメチャクチャ悔しい。だけど今年は「なるようにしかならない」という境地にいる。M-1グランプリとはいえ、どこまでいっても「お笑いだ」という事を忘れずに表現できれば明日はいい結果が出ると思う。まぁ、それが本当は一番難しい事なのだけれど。あの場で「お笑い」をする事が。

この一年間やってきて改めて思ったけれど、やっぱりボクは漫才が好きだ。そして一昨年の自分より堂々と「漫才師です」と言える今の自分に誇りを持っている。それはM-1グランプリのおかげ。そこに参加しなかった一昨年は大きな声では言えなかったもん。だからM-1グランプリには本当に感謝している。明日ボクは大きな大きな漫才の渦のド真ん中に立つ。それは本当に幸せな事だし、同時にとても責任のある事だ。涙していった漫才師達が納得して、そして誇れるような漫才を全国に届けなきゃ。それがファイナリストの責任。

「漫才が好きで良かった」と今、心から思います。

それじゃあ行ってきます。

2008年12月20日 (土)

生まれる喜び

幽霊に追いかけられる夢を見て、それが尋常じゃなく怖くい内容で、恥ずかしながら飛び起きる。早朝も早朝だったが、息が切れるほどの恐怖で再び眠る気にはなれず、ポツポツと作業を始める。絵本制作も控えているが、目の前にパソコンがあったので、パソコンを開き漫才を一本書く。「こんな漫才はどうかね?」と昨日の仕事終わりの楽屋で梶原に設定だけをぶつけてみてアドリブで遊び半分でやってみたら、これがやっている本人側もかなり楽しい内容で、「これで一本書こう」と思い、今朝。

まさかまさかのこのタイミングで、今年書いたネタの中で一番良い出来のものが書きあがり笑ってしまう。とはいってもまだまだ台本レベルの話なので、明後日の大会で披露できる代物ではないが、とにもかくにも明後日の大会でボクの好きなネタとはお別れしなくちゃいけなくなるから、そいつの後釜を担ってくれる奴が生まれてきてくれて嬉しい。「一体どのタイミングで生まれてくれるんだ」と一度は思ってはみたが、よくよく考えてみると、『グッド・コマーシャル!』をやってなきゃ生まれなかった漫才だなぁ、と納得。舞台のおかげで、いつの間にやらいろんな本の書き方を覚えている。これは本当に良いフィードバックだ。ありがたや、ありがたや。

これで年明けからのKING KONG LIVEが俄然楽しみになってきた。初回は2月8日の名古屋公演。今年とはまた違った内容になりそうなので刺激があって良い。梶原と衝突するとしたら漫才ぐらいだし、そういった意味で誰が何と言おうとKING KONG LIVEがボクらの仕事の中心だ。また全国を回ろう。

漫才を書き上げ梶原に送り、そのままの勢いで再来年のクリスマスを発売の目標としている絵本『Zip&Candy』の制作。少し前に描き始めて毎日描いてはいるが、ハッキリいってまだ1ページの3分の1にもなっていない。こいつは途方もない作業になりそうだ。だけどきっと大丈夫、ボクには5年をかけて一つのモノを作った経験がある。

その5年をかけて作った絵本の色校のチェックが昨日あって、同時に表紙に使われる題字のサイズだとか、帯とのバランスだとかのチェックも行い、次回に残すのはそれらを直したモノの最終チェック、これで本当の本当に出来上がる。その本は来月の末に店頭に並ぶ。いよいよだ。

今日は夕方から、その絵本関係の動きの打ち合わせ。これは舘野さんと袖山さんが提案してくれたもので、どこまで形になるかはまだ分からないが実現できれば面白い。形になる事が決まったら、その段階でココでもお知らせしようと思う。

なんだか楽しくなってきた。

2008年12月19日 (金)

乾杯の約束

始発の新幹線で大阪から帰ってきて、本日最初の仕事まで少し時間が空いたので、自宅にて30分の仮眠。我が家には目覚まし時計がなく、携帯電話のアラームをその代わりにしているのだが、目覚ましのアラーム音を曲にしてしまうと、「これは目覚ましだ」と判断してボクは起きないので、目覚ましのアラーム音を普段の着信音「プルル・・」というやつに設定してある。これだと着信と間違えて飛び起きるはず・・・効果があったのは最初だけ。最近は「プルル・・」にも慣れてきてしまい、「これも目覚ましだ」と判断してしまうようになってきた。だから、いつかやってしまうだろうと思っていた・・それが今日。

目覚ましを設定したぐらいの時刻にタモリさんからの電話。「これも目覚ましだ」と判断してしまい、間違って切ってしまった。大失態。タモリさんの人生で着信拒否をくらったのはおそらく初めてだろう。本当にすみませんでした。

慌ててかけ直して、「どうしました?」と聞く。来月発売になる絵本を全部読んでくれたのだと。ここでは言えないけれど、本当に嬉しい言葉をいただいた。そしてタモリさんも嬉しいと言ってくれた。「ようやく出来上がったね」と二人で喜んだ。話の続きは来週、呑みに行く約束をしたのでそこで。「絵描けよ」「はい」・・何年か前に自由が丘の酒場で二人で話した話の締めくくりが来週。しかし時間がかかったなぁ。

第二部のステージは街。タモリさんが「街が観たい」と言ったので、そこから話を作った。第三部のステージは森。「描く前に一度ちゃんとした森を観よう」と計画していたボクに、屋久島行きの飛行機のチケットと宿を取ってくれた。「勉強になれば」と、曾我蕭白の絵を現場に持ってきてくれた。この何年間、他にもここには書ききれないほど支えてくれた。

これで世間様が驚いて、その様子を見ながら一緒にニヤニヤできたら楽しいだろう。来週はそんな話でもしよう。

2人で呑むのは久しぶり。旨い酒になりそうだ。

2008年12月18日 (木)

贅沢を言ってみる

この世界に首を突っ込んで何年か経って、いろんな人のいろんな仕事ぶりを見てきて嫌いになった言葉NO.1は「検討中です」だ。ボクはこの言葉を簡単に口にしてしまう人の近くにはなるべくいたくない、寂しい思いをさせられるからだ。「~中」は「最中」という意味であり、「とりあえずフタをして後回し」という意味ではない。団体であればあるほど責任を誰かになすりつけやすく、そこで「検討中です」という逃げ口実で切り抜ける。こんな生き方をする人と仕事でガップリと手を組めるわけがない。冷たい人は嫌いだ。

だったら「今、〇〇で立て込んでいて・・正直、取りかかれていません。だけど〇日までには必ず返事を出します」と言ってくれる人の方が、結局期日が遅れようが信用ができる。遅れる理由が明確だし、〇日を過ぎると責任が自分に降りかかるように設定しているわけだから。結局、責任をとれる人だということ。そして最近はそんな人達と仕事ができて、とても楽しい。「誤魔化してやり過ごしてやろう」だとか「なんとか楽をして切り抜けよう」とか、そういったみっともない考えを1ミリも持っていない人達だから互いに緊張感があって良い。

「ボクこれぐらいやったけど、アンタどれぐらいやれる?」このやり合いができた時が一番気持ちが良い。先輩からは「あまり人に求めちゃいかん」と言われるし、その理由も本当によく分かるのだけれど、どうしてもソコを求めがちなボクがいて、無理矢理に気持ちを押し殺す事がよくある。こればっかりはこの仕事を続ける以上、ずっとついてまわる問題なのかもしれない。だけどそんな事も少しづつ減ってきている現状で、それはつまりキチンと熱のある人が集まりだしているという事で、光は確実に射している。

舘野さんや袖山さんが来月に出る絵本で面白い試みを計画していて、それがどこまで実現するかはまだ分からないが、どちらに転ぼうがボクはすでに嬉しい。もちろん全力で協力するし、実現した方がもちろん良いんだけど、だけどすでに嬉しいんだ。「アレをしよう!コレをしよう!」と叫ぶ人が近くにいて。

須藤さんからも電話をもらって、来週のどこかでお食事に行く約束をした。須藤さんも何か企んでいる感じで・・というより明らかに企んでいて、そんな人はワクワクさせてくれるのでなるべく近くにいたいと思う。

甘い考えかもしれないけれど、外が見られないくらい熱のある人に包まれたら幸せだなぁ。

2008年12月17日 (水)

クリスマスプレゼント

今日という日をひたすら楽しみにしていました。今月の頭に三谷幸喜さんから連絡があって「舞台を観に来ませんか?」と招待され、スケジュールが合ったのが今日。渋谷はPARCO劇場にて『Good Night Sleep Tight』を観に行ってきました。

もちろんまだまだ公演中ですから、内容には触れられませんが、とにかく面白い。「いちいち仕事が丁寧だなぁ」と感嘆しっぱなし。それと同時に中井貴一さんによる史上最低にくだらないワンシーンもあり、もう楽しい楽しい。エンディングで精一杯の拍手を鳴らすボクは、とんでもなく嬉しい気持ちだったのです。劇場に入った瞬間からこの瞬間まで、ずっと幸せだった。

スタッフの方が「今日はウチの三谷も来ているので・・」と声をかけて下さって、舞台終わりに挨拶にいった。楽屋前の廊下で少し話す。だけどボクの2時間をひたすら楽しませてくれた人というのは、ボクにしてみればスーパーヒーローで、その人を前に緊張しっぱなしだったのです。だから本当に言いたい事は後でメールで送らせてもらった。感謝、感謝です。最高のクリスマスプレゼントを貰いました。三谷さん、どうもありがとうございました。

帰宅後、さっそく作業。とりあえず来月末に出る絵本の文章の誤字脱字のチェックが入ったモノを見る。「私」と書いたり「わたし」と書いたり、そんなイージーミスをいくつか。三谷さんの丁寧な仕事を見た後で、みっともない事この上なし。そして『本刷り』とよばれるイラスト部分の印刷が本日済んだようで、明日か明後日のどこかの時間で色のチェック。絵本第一弾いよいよ、といった感じになってきました。

そして今夜は再来年のクリスマスに向けて、絵本第二弾『Zip&Candy』の制作。まだまだ1ページ目で、これがまったく進まない。「それでもとりあえず2年あるから・・」と思いきや、「クリスマスプレゼントに贈れるような絵本になればいいと思うので、だとしたら11月には出版。となると8月には絵を仕上げてもらえると助かります」と袖山さん。そういえばそうだった。2年もないのである。1年と8か月が正しい。ページ数÷20か月で、次の絵本制作の一月で仕上げなければいけない枚数が出るが、これがなかなか厳しい枚数。いきなりのピンチ。とりあえず再来年の8月までは休み返上で頑張ります。間に合うか!?

心配していただかなくても漫才は大丈夫。一夜漬けで慌ててやる事でもないから、ブログに書いていないだけ。今年の頭からじっくりキチンとやってるよ。

そしてさらにもう一件、制作物(まだ言えないけど、こちらはお笑い)があるもんで、こりゃ忙しくなる。

やるしかないね。まだまだぐっすり寝れないよ。

2008年12月16日 (火)

2008年最後の独演会を終えて

年内最後となった『第31回 西野亮廣独演会in茨城』が終わった。今日も2時間ぐらい話して、途中2、3度足がグラついた。酸欠か糖分不足。「そんな無責任な事を言ったらダメだ」と怒られそうだけど、ライブ中は「もうコレで声が出なくなってもいい」と思ってしまう。「誰かの胸を打ちたい」と本気で考えた時に、とにもかくにも全力でぶつかっていく方法しか思いつかない。背もたれにもたれた感じで戦えるほどボクは立派な芸人じゃない。ツバをいっぱい飛ばして、汗をいっぱいかいて、フラフラになって、そんなので笑い声が聞けたら安いもんだ。

電車の時間が迫っていたから、ライブ終わりのお客さんとは少ししか話せなかったけれど、その時間がボクはとても幸せで、芸人をやっていて良かったと思える瞬間の一つ。皆、ニコニコしているんだ。本音を言えば、そのまま一緒に呑みに行って、少しでいいから褒めて欲しい。

こんな感じで今年も日本中を回った。交通の便が良いとは言い難いような山奥でもやった。それでもお客さんが来てくれて、同じ時間を過ごさせてくれた。千回の「ありがとう」でも追いつかない。同じ時代を生きたというのは、やっぱり縁だ。ボクはボクのライブに来てくれるような人達と同じスピードでお爺ちゃんになっていく。そう思うと親近感が急に湧いてきて、そしてその人達がこの時代を生きた事を誇れるように、面白いモノを提供し続けないと。それがボクの責任だ。

年明け一発目は鳥取公演。もしかしたら鳥取へはキチンとライブで行くのはボクの芸人人生で初めてかも。そういう意味でも楽しみだし、その時に絵本が出ていたら、お客さんの口から直接感想を聞けるかもしれないし、楽しみだ。なにより、まだ逢った事のない人の笑い声を聞きたい。笑い声を聞きたい。

今は帰りの電車の中。今日来てくれたお客さんの顔を思い返しながら、ボクの時間なんて全てくれてやろうと穏やかに思っている。リップサービスじゃない、本気で。

茨城の皆さんがいてくれて今日は本当に楽しかったです。

どうもありがとうございました。また逢いましょう。

2008年12月15日 (月)

環境を言い出したら言い訳だ

再来年のクリスマスに出せたらいいなとボンヤリ思っている絵本『Zip&Candy』のイラスト部分の制作が昨晩から本格的に始まった。描けども描けども進まないが、これには一冊目で慣れっこ。今のところは頭が爆発しそうになることもない。描くのはロボットの街ということで、なんなら楽しいぐらいだ。何ヵ月後かには地獄が待っているでしょうが、今のところは大丈夫。

スタートに伴い、描きあげた絵を保管しておく用の額縁と、資料用の写真集を大量に買い漁る。購入した写真集の中でも、その名の通り世界中の路地裏を写真で紹介する本『新・世界の路地裏』がボクのお気に入り。そういえばボクは路地裏が好きだと再確認させられる。道が開けていない分、この先に広がる景色が見えない、数秒後の未来にドキドキと期待してしまう。そんな路地裏がボクは好きで、そしてそんな絵本になればいいと思う。

2冊目の絵本の話をしているが、まだ一冊目が世に出ていない。一冊目は来月末に世間様のジャッジが下る。はたしてボクの頭の中はどのように判断されるのか?そう思うと「絵本」とは面白い趣味を見つけたもんだ。世間様に頭の中を見てもらえる機会なんて、そうそうあるもんじゃない。それだけで気持ちがいいのに、それが誰かの支えになる可能性だって秘めているわけだ。ボクの趣味が人の役に立つかもしれないってんだから止められないね。早く来月末になればいいのに。

周りの温度の低さに嫌気がさすことって、何かを成し遂げてやろうと思う人には必ずある事だと思う。ボクは説教クサイのは嫌いだけど、来月末に出る絵本を通じて、一人からでも始められるって事が伝われば少しだけ嬉しい。幻冬舎の人達と知り合ったのも絵本制作開始から2年くらい経った頃じゃなかったかしら?それまでずっと一人。だけれど始めた時にたとえ一人であろうと、それが圧倒的な熱量であったら、そのうちにキチンと熱を持った人を巻き込めると、ボクはそう信じてやっている。そこで巻き込んだ人達とこの先のモノを一緒に作れたら最高。

明日は今年最後の独演会。これもまた一人。これに関しては人数を増やすつもりはないけから寂しくもないし、意味合いは少し違うけれど、確かな熱量では臨んでいる。ちゃんと笑わせて2008年の独演会を閉めようと思う。

茨木の皆様に逢えることを楽しみにしております。

2008年12月14日 (日)

作品で返す

今年最後の『ろくでもない夜』が終わった。えらいもんでただいま声がまったく出ない。ラスト30分くらいで一気に酷い声になってしまったけれど、それでもどうにかこうにか乗り切れて、舞台を降りればまったく声が出なくなった。アドレナリン恐るべし。

ライブ終わり、劇場を出るお客さんに話しかけられ少し話す。この時間がかなり好き。当然ながら自分のライブに来てくれているお客さんは、他の場所に比べ自分が手掛けたモノを観てくれている割合が多い。今年で言えば、KING KONG LIVEや独演会、『日の出アパートの青春』と『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』に『グッド・コマーシャル!』、それらの感想を少ない時間だけど直接聞けたり、そして手紙に書いてくれたりする。そしてボクはまたモノを作ろうと思う。これは毎日言っていることだけれど、本当にそう思う。

ライブの合間に堤下(先輩)と話し込む。彼はボクが高校生に毛が生えたぐらいの頃から知っていて、他の芸人の誰よりも客観的にボクの事を話す。ボクはかなり変わったんだと。いろいろ話を聞いていたら確かにムチャクチャだった。弱っちいクセにすぐ喧嘩した。それは喧嘩している自分が好きだとか、きっとそれぐらい本当にくだらない理由だったと思う。そしてHも大好きだった。「カワイイ女の子とHをしたい」そんな事を毎日思っていた。今でも根本ではあまり変わっていない部分はある。ボクに何かを言ってくる奴がいたら、そこはやっぱり腹が立ったりもするし、「Hに興味がない」というのは絶対的に嘘だ。だけど、そういった事にあまり興味がなくなったのは本当。毎日ブログをやっているから、もしかしたらこのブログを昔から読まれている方がいたら、その辺の変化にも気がついかれているかもしれない。最近は「モノを作る」「モノを作る」・・そればかり。そう思うと、あまり面白がれるブログじゃなくなったかも。だけどボクの人生はブログじゃないから、ブログを面白くする為に自分に嘘をついて生きるのは嫌だ。嘘クサイのは嫌いなんだ。

今はモノを作る事に圧倒的に興味がある。他の事はあまり。自然とブログの内容も偏ってしまう。夏の終わりに趣味で音楽を始めたのが唯一の救いか。申し訳ないとも少し思うが、その分は作品で返す。ボクはそこにエネルギーを使う。約束します。

「今年最後」という舞台が続いて、こちらは最後の「今年最後」になる明後日の月曜日にある『第31回 西野亮廣独演会in茨城』。とりあえずそれまでに声を直さなきゃ。ちゃんと届く、ちゃんと届く、ちゃんと届くライブをしよう。

昨日来てくれたお客様、どうもありがとうございました。そして今年一年『ろくでもない夜』をどうもありがとうございました。ライブの中で約束をした、そんな生き方をします。

2008年12月13日 (土)

爆発トゥナイト

『はねるのトびら』の収録合間によく見られる他からすれば珍しい光景。ボクと板倉さんの制作物が区切りのいいところまでいけば、演者やスタッフさんらで見合いっこ。できたてホヤホヤのロボットのクリスマスのお話をスタイリストさんがボクのパソコンで見れば、板倉さんの制作物を見終わった山本博が「次、そっち見せて~」と寄ってくる。そんな光景を見ながらボクと板倉さんはニヤニヤ。なんとも微笑ましい現場。ちなみにロボットのクリスマスの絵本のタイトルは昨日の仮タイトルから『Zip&Candy』に変わった。また変わるかもしれないけれど、名前というのは言い続けていたらしっくりきてしまうものだから、おそらくコレで決まると思う。昨晩、ページを割ってみたところ、一発目ほどの分量にはならなかったので、再来年のクリスマスに間に合えばいいと思う。急がなきゃ、休んでいる場合じゃない。明日、本屋に行って資料用の写真集やらを買い漁ろうと思う。

収録の合間に袖山さんから電話があって、実にやる気にさせてくれる知らせを聞いた。来月末に出るボクの絵本をあの人が見たらしく、人伝えに励みになる言葉を頂いた。あの人というのは、きっと皆さんの頭に最初に出てきた人。ありがたい。子供の頃から散々お世話になっている、負けないように頑張らなきゃ。感動を返さないとね。

モノはすごいスピードで飛ぶ。自分が知らない場所にだって、自分が逢えない人の所にだって、いとも簡単に。そしてそこから始まったりもする。そういえば三谷さんとは『日の出アパートの青春』のDVD。そうやって知り合う人はいつだってボクに刺激を与えてくれる、ボクはとても嬉しい気持ちになるんだ。だから創らきゃ、もっと、もっと。

そして今夜は『ろくでもない夜』、これを書き終わり次第、新宿ロフトプラスワンに向かい、朝までライブ。声は少しかれているけれど関係ない、とにかく5時間チョイ喋りってからブッ潰れようとかと思います。近くで呑んでいる芸人さん、いつものようにお暇だったら遊びに来てね。収録の合間に堤下(先輩)が珍しく仮眠をとっていたので、理由を聞けば「今夜、爆発するためだろうが」とのこと。準備は整ったよ。とにもかくにも皆と逢うのは二か月ぶり、もうひたすら楽しみだ。

ちょいとだけ寝不足なので、湾岸スタジオから新宿までのタクシーで少しだけ寝よう。

今夜、爆発するためだぜ。

2008年12月12日 (金)

『Merry Christmas for candy(仮)』

とにかく脳ミソ汁がジュルジュルと出てきている感じで、なかなか調子が良い最近。昨日作ったロボットの話は数日前に「作れたらいいな」と言っていたクリスマスのお話。クリスマス・イブの夜に起こった奇跡のハッピーエンドストーリーでございます。『Merry Christmas for candy(仮)』という一応のタイトル。これから文章の直しに入るから、その段階で話が少し変わるかもしれないので、もちろんコレは仮のタイトル。来年のクリスマスは少し難しいかもしれないけれど、再来年かその先のクリスマスのシーズンに発表できれば嬉しい。他にもやらなければいけない事がたくさんあるから、また何年かかけてチビチビと作業をしていきたいと思う。今度、絵本を出す時は2回目になるので、1回目の時よりも作業中に発表を焦る気持ちは少ないように思う。そうなれればありがたいんだけれど、コレばかりは・・・なんとも。

そんなワケで今制作に取り掛かっているのは、第二段の絵本『Merry Christmas for candy(仮)』と、少し前から続けている制作物、この2本。来月末に発売される絵本(タイトルはいつ発表するのやら)の制作しながら、『日の出アパートの青春』や『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』や『グッド・コマーシャル!』といった舞台の脚本を抱えていた時は、「とにかく一旦全部終わらせてカラッポになりたい」と常々言っていたけれど、カラッポになったらなったで埋めたくなってしまって、結局同じ状態に戻っている。常に何かを抱えているぐらいの方が心地良いのかもしれない。

明日の仕事が昼からなので、今夜は少し頑張って絵本に出てくるロボット『キャンディ』のデザインでも考えようかと思っている。ナイスなロボットになればいいな。頑張れボクの脳ミソ。

そんなこんなで明日の夜は待ちに待った『ろくでもない夜~堤下バンド女性ボーカルオーディション』だ。先月は『グッド・コマーシャル!』の初日と日程がかぶりお休みしたので、実に2か月ぶり。爆発してやろうと思います。さぁそして、堤下バンドには誰が入るのでしょうか?これが何より楽しみ。早く明日にならんかね。

とりあえず今夜はキャンディ。キャンディを生みます。

2008年12月11日 (木)

再び。よーい、ドン!

今、ボクは体がヌクヌクしてとても嬉しい気持ちなのだ。

昨日のブログを書いた後、見学に行く予定だった後輩のライブまで少し時間が空いたので、いま反応を待っている制作中のモノとは別に、この間に次なるお話を考えようと部屋の中をウロウロと歩き回ってみたら、モノ作りの神様が舞い降りてきてくれたのです。新しい話を思いついちゃいました。

ロボットのお話。

アウトプットの方法はまだ何なのかは決めてはいないが、絵本になる可能性が限りなく高い。そうなってくると、また何年もかかってしまうだろうから、「30でやめる」と決めたこのブログで完成をお知らせする事はできないだろう。また、あの生活に戻るのかと思うとゾッとするけれど、気長にやるしかないし、どこかで「あの生活に戻りたい」という気持ちが少しあったりする。おかしな話、とんだドMだ。

そして、昨夜。後輩のライブを観にいった後、とにかく思いついたばかりのこの話を誰かに話したくて、たまらず舘野さんに電話。ちょうど呑んでいるとの事なので合流させてもらい、そこでロボットの話をした。人に話しながら、きっと自分でもストーリーを固めているのだと思う。とは言っても、まだまだ導入部分しか話は固まっていないけれど、ハッキリ言ってメチャクチャ自信がある。あいかわらずハッピーエンドにしようと思っている。その方がカッコイイ。まだ第一弾の絵本が出ていないのに、せっかちな話だ。でも今は一日でも早く、この話を伝えたいと思っている。

『日本列島ドンガラガッシャン大計画』の第一弾、制作に5年の歳月を費やしたお星様の話の絵本が来月末に発売となる。反応はどうだ?その後、第二弾、第三弾・・と、違う表現でいくつかのアプローチを用意している。そしてそれが第何弾になるかは分からないが、数年後再びその表現方法は絵本に戻ってきていて、それがきっとロボットの話になっているハズだ。

おかげ様でさっそくお正月休みの使い方も見つかったし、数年後に向けてチビチビ始めますかね。また5年とかかかってしまうのかな?そうなるとボクも33だ。まぁ、いいか。

とりあえず向こう数年間のやる事が決まったので、ヌクヌクと嬉しい気持ちです。

では制作を開始します。

2008年12月10日 (水)

お正月休みの準備

ただいまとあるモノを制作中。最初の段階まで仕上げたモノを担当の方に提出したのが先日。それから意見を聞いてチョコっと手直し、昨晩のうちに手直しした状態のモノを提出。今は再び意見を待っているところで、ボクはとりあえず今何をすればいいのか分からずソワソワしている。5年にも亘る絵本制作がもたらした癖、何か作っていないと気持ちが悪い。そんなことないんだけれど、自分がダラダラ生きているように思えてしまう。どうしたもんか?『ドーナツ博士とキャサリンGショック』を書き始めてみるか?いや、公演は早くても来年の夏。早い目に書き上げて公演までに自分の台本に飽きてしまっては最悪だ。本にも鮮度がある。絶対そうだ。

こうなってくると締切が欲しくなる。文章の締切。月に1度でいいから、面白い文章を書かかなければいけない、そんなような・・。それがあればまだ救われる。作りたい、作りたい、作りたい。

お正月休みがとれそう。正直に言えば「どこかに行こう」という気になっていない。皆からは「旅行とかに行かないの?」と言われるが、そもそも行く気になっていない旅行に、周りの流れ上で行くというのも癪だ。行かなければいけない決まりなんてないし。これは人付き合いが悪いとか、インドア派とかそういった問題ではなく、休みの日ぐらい自分の好きなように使わせてもらいたいのだ。

となると、ボクはお正月休みにモノを作りたい。朝から夜までモノを作って、夜から次の日を気にせず酒。翌日、目が覚めたらジョギングして少し汗を流して、再び夜までモノ作り・・・最高じゃないか。絶対に楽しい。

そんなお正月休みを過ごす為に今できる事は何か?その期間は作業だけに集中できるよう、その下準備でもしようかと。12月中に構想を練って、お正月休みで作る。正解はこれか?『ドーナツ博士~』以外の舞台でも作り始めてみようかな、今はまったく0だけど。とりあえず設定だけでも考えよう。12月中に設定が思いつけば、きっと良いお正月を迎えられる。

やるぞー!

2008年12月 9日 (火)

よし、やるか。

本番前にチビるぐらいビビッて、結果を聞いてようやく元に戻る。それはプラスマイナスで言えば、決してプラスと呼べるような気持ちでなく、「生き延びた~」「生き延びた~」の繰り返し。心臓が何個あっても足りないような、そういう勝負の場にいつだって自分の身を置いておきたい。「生きている」と思える。この先にどういった勝負の場が待っているかは分からないが、今はM-1グランプリ。制限があるから、出れて来年まで。ボクはここに身を置いていたい。

「どうして出るの?」と聞かれる。「漫才師だから」という理由しかないのだけれど、それ以外の答えを求められる。「守るものもあるんじゃないの?」と言われるが、守るものがあるから喧嘩するし、そもそも安定を求めてこの世界に飛び込んだわけじゃない。安定なんてあったもんじゃないよ。レギュラー番組がたくさんあったら安定か?スポンサーさんがソッポを向いたらイチコロだ。だけど、だからというワケではない。やっぱり「漫才師だから」が一番の理由。

15分ネタが最もの尺で面白い漫才師もいるし、一つのボケに2~3分かけて面白い漫才師もいる。だから4分で漫才の1番を決めるというのはチョイとばかり難しい話なのだけれど、それでも出場したという事はルールを受け入れたという事。大会のジャッジを漫才の正義とする。だけどそれも悪いもんじゃない。皆が分かった上でやっている事だから、どういった結果が下ろうと気持ちがいい。去年の優勝は間違いなくサンドウィッチマンさんだったと思うし。ボクはそんなM-1グランプリが好き。オバちゃんみたいな事を言うけれど、今年も怪我や病気なく大会に参加できて本当に幸せだ。なんとか決勝に駒を進めた。トータルテンボスの藤田さんから「優勝しろ」とメールが入った。去年一緒に涙して卒業していった先輩に、21日はいい知らせを持って行きたいもんだ。なんだか部活。

今年のM-1グランプリに出場した全ての漫才師を尊敬します。そして決勝では、夢半ばで敗れていった漫才師達が納得のいってくれる漫才を披露したい。去年に比べ今年は少し肩の力が抜けている。これがいい感じなのか、そうでないのかは結果が出てみないと分からない事なんだけれど、なんだか決勝戦を楽しめそうな気がボンヤリとするんだ。そうなれば、それが一番いい。漫才は楽しいものだから。他人事のようだけれど、爆発を期待しましょう。

勉強してきます。

2008年12月 8日 (月)

あなたのボク

こんな仕事をしていたら、例えばどこかの誰かがボクが出した結果に一喜一憂している可能性だってあるわけで・・。そう考えるとボクらは中途半端な生き方をしちゃいけないし、自分は自分だけのモノだと間違っても思っちゃいけない。人の思いを背負うという事は、常に「誰かの為の自分」という覚悟を決めて生きるという事だとボクは思う。

それは恐いことだけど、毎晩だって毛布にくるまって泣きたくなるくらい恐いことだけど、同時にすごい力が生まれる。呑みに連れて行ってくれた先輩の顔を見る。ふざけ合う同期や後輩の顔を見る。ライブをやって、そこでお客さんの顔を見る。お守りを買ってきてくれたADちゃんの顔を見る。何かをやる拍子にその人達の顔がフッと出てきて、「その人達をガッカリさせるような事だけはするまい」と、思いはガソリンに変わる。多少の無理ならヘッチャラ。自分の時間なんてくれてやる。

いつだって死に物狂い。誰かの思いを背負っている以上、余裕なんてない。自分なんてない。創る為に飯食って、表現する為に体力作り。全てをそこに。

こんな仕事でなくても、それに近いレベルでみんな同じ事。例えばあなたが自信をなくして動くのを止めてしまっていたらば、それは違う。あなたはあなたの親のモノであったり、あなたの友人のモノであったり・・その人達の為のあなただからだ。あなた一人の権限であなたを止めてしまってはいけない。11月にやった舞台、『グッド・コマーシャル!!』で冗談っぽく入れたニュージーランド西郷の小説『ボクの居場所』はまんざらでもないのだ。まぁ、アレは完全に後でフザける為のフリだったけれど。少しだけボクの本音をそこに入れておいた。

そんな感じでこれからも、あなたのボク。

2008年12月 7日 (日)

ハッピーバースデー

クリスマスイブの予定が完全に空いてしまっている。地獄だ。彼女でもいれば喜ばれるところだが、残念ながら独り。「クリスマスなんて関係ないやい」とイジを張ってみても、街はあきらかにクリスマスだし、部屋で大人しくテレビでも観ようものなら確実にクリスマススペシャルがやっているし、おいおい、どうするよ。何か考えねば、タイムリミットが迫っているぜ。

今、制作しているモノはお笑いでして、ソレは今までとは違う表現方法。未開拓の地でもちろん探り探り進めている。これを上手く軌道に乗せられれば、独演会やコメディーに続いてまたボクの遊びが増える。そうなってくると、まず頭で思いついたモノを「どの方法でアウトプットするか?」そこの選択肢が増えて良い。今やっている事をなんとか自分のモノにしたいなぁ。できたら幸せだ。

産む作業は苦しさもひっくるめて楽しい。年に一度、決まった時期に例えばDVDを出すような生活サイクルになれれば嬉しいな。「この時期になるとヤツのDVDが出るよ」と、そんな感じ。そう思うとまだまだまだまだ理想の生活はできていないなぁ。頑張るしかないぜ。やる、やる、やる。ボクが産んだモノがいつかどこかでボクの知らない誰かに届いたりするのかと思うと、やっぱりそれは素晴らしいことだしボクは産むのを止められない。

明日はスタートが遅いので今夜は少し頑張ろうと思う。そして明日はM-1GPの準決勝。

気張らず、普段通りの漫才をしようと思う。また楽しかったらいいな。

2008年12月 6日 (土)

ボクが影響を受けたもの

12日に年内最後の『ろくでもない夜』があって、15日に年内最後となる『第31回 西野亮廣独演会in茨城』がある。とにかく年内最後が続いたおかげで、2008年もどうやら終わりに向かっている。メチャクチャ早かったなぁ、今年。

終わりと言えば、袖山さんからの依頼で絵本の『あとがき』を書いた。5分くらいで書き上げたのは、綺麗な文章にしようと時間をかけてしまうと、なんだか嘘をついてしまいそうだったから、絵本を描き終えた今思っている事を素直に短く書いた。絵本も終わる。『あとがき』を書く日が来るなんてね。感慨深いものがある。発売までのおおまかなスケジュールが出て、どうやら発売は2009年の1月下旬になりそう。なんとなくだけれど、冬の間に出せて良かったと思っている。あまり春のイメージじゃない。夏か、もしくは冬の毛布にくるまりながら読んで欲しい、そんなイメージだったりもする。タイトルはどのタイミングで発表していいんだろう?これは幻冬舎さんの判断なので、解禁までガマン。あぁ、言いたい。

いろんな事が終わったり、そして始まったり。自分の中での大きな区切りが年末年始に来るなぁ、という感じ。今やっている作業が終わり次第、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の続編『ドーナツ博士とキャサリンGショック』の脚本書きに入ろうかと。タイトルは決まっているものの、中身のストーリはというとまだ1割もない。だけど書けそうな気がするから、書けると思う。上手くいけば来年の夏には発表できるかも?ただこればっかりはボク以外の人のスケジュールの問題もあるので、あまり強く約束できない。だけど脚本を書くには書いておく。そしてドーナツ博士のシリーズが第2弾で終わるのも何か気持が悪いので、3部作にして完結してしまおうかとボンヤリ考えている。もちろんそうなると再来年ぐらいの話になる。ただタイトルは今日決めてしまった。『ドーナツ博士とヨコヅナ‐2000GT』だ。内容はまだゼロ。なのにどうしてタイトルを決められるかというのは『GO!GO!ピクニック』を観に来られた方はご存知、それも別にドーナツ博士がピクニックに行くお話ではないのだ。ここで、これ以上は話さない。とにかくタイトルは先に決められるのだ。だから自分の好きな感じのタイトルに。

全3部作、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』『ドーナツ博士とキャサリンGショック』『ドーナツ博士とヨコヅナ‐2000GT』、これらのタイトルを口に出して言った時の感じがなんとなく似ているのは、ボク自身『キューピー・コーワ・ゴールド』の感じがすごく好きだからだ。口に出して言ったときにスカッとする。ボクはそこの影響を受けている。『ドーナツ博士とキューピー・コーワ・ゴールド』・・・あってもおかしくない。

とりとめもない話で申し訳ない。とにかく止まらずにたくさん作ります。

2008年12月 5日 (金)

世界で5人しか知らない小さな絵本

もろもろ仕事がありまして、その合間に本社の会議室にて絵本の打ち合わせ。ボクの絵を文をどうやって見せるのが一番か、デザイナーの山本さんが数パターン用意してきてくれて、皆でワイワイガヤガヤと。文章は縦書きか横書きか?字体はどれにましょう?タイトルロゴのサイズはどうすんべ?インクは?紙質は?・・・一つ決まる度に拍手とバンザイが起こるバカみたいにハッピーな打ち合わせ。この絵本を描くために頭がブッ壊れて椅子を投げ散らかしていたのも今日と同じ会議室。すごい落差。

とにかく本作りに関しての決めなきゃいけないことは今日で全部決まった。いよいよ、いよいよカタチになる。担当の人達と一緒に本を作る、時間が合えば呑みに行って「今度はこんなのを作ろう!」と騒ぐ、なんだか文化祭みたいで楽しいな。この絵本のお話からデザインから何から何まで知っているのは舘野さんと袖山さんと山本さんとチーフマネージャーの坪倉さんとボク、今のところ世界でこの5人だけ。さて、ここからどれだけ広がるのでしょうか?いつか日本の外に出たら面白いね。そんなミラクルが起きないかねぇ。いやはや楽しみ。

お話を考えるのが好きだ。いつか自分に子供ができたら、もしくは近所の子供でもいい、その子達に「アレはなんで?コレはなんで?」と迫られた時に、その答えに素敵な作り話を添えてあげられるオジサンでありたいなぁ。今回のこの絵本はそんな感じ。事実、ボクが子供の頃に思っていた「なんで?」のアンサーがこの絵本。絵本といっても、きっと皆さんが想像されているであろう絵本とはまったく違うから期待していてほしい。決して裏切らないよ。

まぁ、本が出来上がるまでと発売までにはまだ少し時間がある。その間を使って次の作業にはすでに取り掛かっていて、昨日で最初の段階までは進んだもんで、今夜から次の段階に入ろうかと。脳ミソがグルングルン回転している今やっとかないと。作るぞ、作るぞ、作るぞ。次は世界で一番正しいモノを作ろうと思っている。

今週、来週と働いて、来週末の『ろくでもない夜~堤下バンド 女性ボーカルオーディション~』でひたすら笑ってやる。それまで頑張ります。

では。

2008年12月 4日 (木)

赤壁の戦いに挑む

今日は一日オフ。というわけで早起きをして、ひたすらパソコンとパチパチパチパチ。数日前から続けていた作業も今日中には最初の段階を終えられそうで、朝っぱらから勢いがついていた。ひたすら作業をしていたら、昼前に三谷さんから嬉しいメール。楽しみが一つ増えたのと、大切な言葉と嬉しい言葉を頂いた。もちろん秘密。ちなみに今年観た映画でボクが好きなのは『ザ・マジックアワー』と『パコと魔法の絵本』の2本。我ながらメチャクチャわかりやすい。面白いんだからしかたがない。

おかげ様でスピードは増し、夕方前には作業を終える。すこぶる絶好調。さっそく仕上がったモノを担当者の方に送る。まぁ、もちろん10分の1程度で、まだまだまだまだ完成ではないが。さてさて、どうなるかな?この動き。

そんなわけでただいま夕方。今日はまだ何も食べていないので、とりあえず松屋に行って、その後に10㎞のジョギング。それからどうしようかね?それこそ三谷さんに舞台に誘っていただいたんだけれど、本日休演日。『ベントラー・ベントラー・ベントラー』の時といい、つくづく観劇運がない。担当者の方の反応がわからないうちに作業は進められないし、どうしたもんか?

何か作り始めるか?いや違う。そういえば一昨日、年上のお姉さんに「あなた、作り始めるとまたバーってやっちゃうんだから、何か観たりするのはこのタイミングしかないよ」と言われた。確かに今しかないかもしれん。となると前々から気になっていた映画『レッド・クリフ』を観に行くか。西野亮廣という名は三国志好きの父ちゃんが諸葛亮から取った名。ボク自身も無類の三国志ファンで、そしてその昔、ダウンタウンDXで紹介していただいたが、ボクはモバイル三国志で日本ランキング1位を取ったたくましい男なのだ。これだけ三国志に所縁のある猛者が『レッド・クリフ』を逃す手はない。行くか。

だけど映画を観るなら本当はコメディー映画を観たい。音をたてずに静かにポップコーンを食べながら何も考えずゲラゲラゲラゲラ笑いたいなぁ。もっと増えてくれないかなぁコメディー映画。

それこそ高い壁だけれど、こりゃ作るっきゃないね。

2008年12月 3日 (水)

慌てんぼうのサンタクロース

年明けの1月に出る絵本。タイトルはまだ言えないけれど、それはお星様の話。子供の頃から星には興味があって、「星の話がいつか一冊の本になればいいな」と、内容はまだまだまだまだ決まっていない時から漠然と考えていた。描きだすキッカケはタモリさんの言葉だったり、その途中で観たサイパンの星だらけの星空に感銘を受けたりで、何年かかけてようやく年明けに一冊の絵本になる。星の絵本。あたりまえだけどどんな話かは今はもう全て知っている。だけれど、元々はボクの頭の中にはほとんど何もなくて「星の話がいつか一冊の本になればいい」という思いだけ。最初のその思いがどうやら大事だ。

『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』にしてもそう。どんな話かは何も決まっていない。ただ博士やら怪盗団やらオバケやらがたくさん出てくる「絵本のような話のコメディーを作りたい」という思いだけがあった。『グッド・コマーシャル!!』にしてもそう、話の最後まではまったく決まっていない。ただ思っていたのは70本を超える神保町花月作品の中で、「最小人数で最高傑作」そいつを作りたいと漠然と、本当にただ漠然と思っていただけなのだ。

いつだって「思う」ところから始まっているんだ。まぁ、ボクの数少ない経験上の話だけれど、これがないと何も始まらない。

そんなこんなでね、ボクは今日「クリスマスの話を作りたい」と漠然と思った。ストーリーなんて1ミリも思いついていないし、アウトプットの方法もそれがコメディーなのか絵本なのか何なのかは分からない。だけどただ漠然と「クリスマスの話を作りたい」と思った。この人生で一本でいい、ボクなりのクリスマスストーリー。いつかそいつを作りたい。この気持ちは絵本や『グッド・コマーシャル!!』などの入口の気持ちと一緒。だからきっといつかボクはクリスマスの話を作っているような、そんな気がする。何年先になるか分からないけれど、ボクはきっと作っている。こんなのいちいち公表することでもないし、公表するにしても早いね。まだ何も思いついていないんだもの。

それにしても今年のクリスマスイブはどうやら一人だ。しかもオフときた。どうする?西野!

クリスマスストーリーを作る前に、イブの予定を埋める事が先決だろ。今のところの選択肢は「房野くんと鍋をつつく」しかない。悲しすぎて死にそうだ。

2008年12月 2日 (火)

タイミングを教えてちょうだいな

次なる作業の為、久しぶりに吉本の本社にこもる。やはりどうしても自分の家より集中できてしまう。本当は自分の家が一番のソレでありたいのだけれど・・まぁ、しかたがないか。パソコンをパチパチパチパチ、音だけ聞けばかなり進んでいる感じではあるが、実際は3歩進んで2歩下がるで、劇的な進み方はしていない。とは言え絵本制作に比べればコンコルドにヨロシクなスピード。それだけ絵本制作が地道な作業だったという事と、なにより今やっている作業というのがお笑いであるから楽しいんだ。だから進みも早い。早く世の中に出せるといいなぁ(その出来に納得がいかなかったら一生ボクのパソコンの中であるのだけれど・・そうならない様に)。というよりも、まだ絵本が世に出ていないのだった。絵本の次の打ち合わせはいつだろうか?楽しみだ。

毎日いろんな事が頭の中をグルグルグルグル回る。漫才について、TVやラジオについて、KING KONG LIVEや独演会といったライブについて、『グッド・コマーシャル!!』の広がりについて、絵本について、今やっている作業について、グッドモーニングジョーについて、来年について・・・不安と楽しみ、そして不安が行ったり来たり。正直に言えば、やっぱり不安だとかそういった恐いモノからは逃げたいなぁ~と思う。だけれどその先にしかボクが欲しがっているモノがないもんで、そりゃあ向かうしかないねぇ。しかたがない。一生不安と隣り合わせだ。確かに『グッド・コマーシャル!!』の初日、メチャクチャ恐かったもんなぁ。その先にキッチリと見つけたけどね。だから逃げちゃいかん。逃げている自分を正当化しちゃいかん。そこからは何も生まれないよ。この文章を自分に言い聞かせている部分もあるなぁ。だけど、そうだ。

完成に向かって作業をしている時は、完成した後から次のモノの制作が始まるまでのその間の時間に夢を抱いて、ボクの場合だと「海で一日中プカプカ浮かびたい」なんて思いながら作業を進めたのだけれど、結局その間の時間に来てしまったら、「次は思いつくのか?」という不安にやられてしまってそれどころではないよ。「この前作ったのがボクの人生の最後だったらどうしよう?」と思ってしまう。そんな中、海になんて行けるわけがない。どうやらこの人生、そいつの繰り返し繰り返し。

明日は何か思いつくかな。この脳ミソが大爆発を起こして、笑えるものを生み出せれば嬉しいな。救われるな。

どのタイミングで海に行けるんだろう?

ありゃ?雨が降ってる。まいったねぇ。

2008年12月 1日 (月)

向かうべきところに、ちゃんと向かえている気がする

12月12日は今年最後の『ろくでもない夜』、先月はお休みしたので実に2か月ぶりとなる今回。年明け一発目は『ろくでもない唄』、そこへ向けての助走でもある今回は、堤下バンド女性ボーカルオーディションがメイン企画。さて、誰が決まるのか?ひたすら、ただひたすら楽しみ。そんなこんなをひっさげて年明けの1月28日に新宿LOFTで『ろくでもない唄』。芸人連中が各々にバンドを組んで、この日に向けて皆が曲を作ったり、一生懸命楽器を練習したり(ボクの音痴は治る気配なし。そのくせ昨晩はダイノジさんの計らいで、ミラクルカッチョイイBAZRAさんというプロのバンドさんの後に唄わされた。ダイノジは生粋のバカ野郎だ。だけど、おかげさまで楽しかったのです)。そこそこ大人のろくでもない夜の連中が「武道館に行くぞぉー!」などとバカな事を叫んでおりますわ。まぁ、夢を見るのはタダだし、勝手だ。一生懸命フザけている人が好きだなぁ。年明けの『ろくでもない唄』も楽しみ。

そして12月15には『第31回 西野亮廣独演会in茨城』、こちらも年内最後。どういった締めくくり方をしましょうかね?とにかく全身全霊でぶつかっていくっきゃない。ボクにはそれぐらいしかできないもんね。年末はいつも喉が厳しくなってくるから、その辺のケアだけはしっかりしないと。ちゃんと声を届けたいね。ちゃんと届けたい。

今日はとても嬉しい事があった。M-1三回戦の会場で変ホ長調さんに逢ったんだ。ボクはDVDで観ているから、なんだか初めましての感覚じゃなかったんだけれど、そういえば初めまして。ハッキリ言ってメチャクチャ緊張した。何を話せばいいのか分からなくて、「M-1のDVDの特典映像の変ホ長調さんに感動しました」と、お笑い芸人さんがそれを言われてどうすればいいんだ?というような事を言ってしまった。反省。嗚呼、もっとちゃんと喋れたなぁ。いつか一緒に呑みに行けたら楽しそうだなぁ。

そんなワケで今日はM-1の三回戦があった。やってみて思ったけれど、今年のM-1は楽しい。それがはたしてプラスなのかマイナスなのかは分からないけれど、なんだか楽しい。次は準決勝、そのまま楽しめたらいいな。漫才ってそもそも観る側もやる側も楽しいものだもんね。うん、そうだ。

漫才もそうだけれど、モノを作って表現する事が今とても楽しいです。

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