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2009年6月30日 (火)

連日ライブの総仕上げ

お仕事仲間から「パピルス読んだよ~」という電話やメールをいただきます。このたび、本当に短い短いお話を一本書かせてもらったのです。いつだったか、幻冬舎の袖山さんに「短編の小説を書く気はありませんか?」みたいなことを言われて、勢いで「やりますとも」と答え、そのままにしておいたら、『ダイヤル38』の東京公演などでバタバタしてすっかり忘れていて、「締切がそろそろですが…」と迫られ、大慌てで書いた一つのお話。

実は3人の作家さんによる特集で、皆に共通のテーマが与えられていた今回。テーマは『青春』。当初はボクが最初に書いたコメディー『日の出アパートの青春』を文章に直したものにしようかと思ったが、文字数に限りがあるため断念。そのうち、「せっかくテーマを設けられているのに、強引に自分のフィールドに持ち込むのは賢明じゃないな」と思うようになり、『青春』というテーマの短編小説に自分から歩み寄ろうと決めたのです。成長したいしね。

ビルメンテナンスのアルバイトをする男の話を一本書いたが、袖山さんの反応がイマイチだったので、「別のを書きます」と意地を張って書いたのが、今回の『ヒーローショー』というお話。これといって斬新な設定でもないし、驚くほど壮大なストーリーでもない。ヒーローショーにたずさわった1人の男の日常のワンシーン。書く前に決めたのは「絶対ハッピーエンドにする」ということ。話は、男が昨日よりも半歩だけ前に進んで終わる。

ボクは生涯かけて『ハッピーエンド』を堂々と徹底的に掘り下げていこうと思うのです。

もちろん今制作中の日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾も絵本第2弾『Zip&Candy』もハッピーエンドです。そういうものを観たい時に、皆さまからチャンネルを合わせてもらえる自分になりたいものです。

6月も最終日。ライブラッシュも明日(日付上は今日)が最後。『第39回 西野亮廣独演会in福島』だ。喉はなんとか大丈夫そう。喋るだけ喋って、6月を打ち上げようと思います。翌日は朝一の新幹線で大阪に行って1日特番のロケ。とりあえずそれには気付かないフリをして酒を呑むしかないね。

福島の皆様、明日お逢いしましょう。楽しみです。

2009年6月29日 (月)

6月をかけぬけろ

『ろくでもない夜』が朝まで、そのまま東京駅に。そんなわけで今は新潟にいる。今週一週間の移動距離ときたらなかなかのもの。喉は…ギリギリ踏ん張っている。あと漫才が一本。まぁ、たぶん大丈夫。

それにしても今回も『ろくでもない夜』はフザけた内容だった。何の為にもならない、ただただくだらない5時間。こうなってくると、それに付き合ってくれるお客さんが変態ではないのか、とすら思えてくる。だけど、ボクはそんな変態が大好き。来月は7月10日。2週間後。内容は今朝、ライブを終えたばかりの芸人のお喋りの中で決まった。またまたくだらない内容。楽しみ。

昨晩は平成ノブシコブシ吉村が楽屋に遊びに来て、「ちょっと痩せたんじゃない?ちゃんと食べてる?」と言って帰っていった。やはり、『破天荒』改め『お母さん』。そんな『ろくでもない夜』の1シーン。

新潟のお客さんは元気だった。新潟で漫才をするのは『KING KONG LIVE』の新潟公演から約1年ぶり。キングコングや独演会で全国をグルグルと回っているが、同じ土地に帰ってくるのには時間がかかる。なので、今日みたいな機会は嬉しい。今度はいつになるのやら。

夜には東京に帰る。帰りの新幹線で仮眠をとって、帰ったらZipMotorsにこもって作業。今夜から絵本第2弾『Zip&Candy』の7ページ目の制作に入る。それにしてもまだ7ページ目。とほほ。

昨晩のライブに来られたお客さんの中に、『papyrus』を発売日に買ってくれた方が数人おられて、さっそく『ヒーローショー』の感想をいただいた。直接、口で。それもライブのいいところ。そして、そういうことがモノ作りの励みになる。次も作ろうと思わせてくれる。次も作るから待ってて下さい。ありがとうね。

あと一踏ん張り。

2009年6月28日 (日)

大人の世界

せっかくやりたい事を持っているのに、周りの目を気にして、しまい込んでしまう。そんなのがバカらしくなって、いつからかやりたい事をやるようにした。キッカケはいくつかあったけれど、その一つとして、「芸人はこうあるべき」という、お客さんが持っている考えにスッポリ当てはまった時点で『芸人』じゃないなぁ、と思ったことも大きい。「進学しなさい」という流れの中、吉本に飛び込んだ瞬間が『芸人』であるように、『芸人』とはそういった姿勢を指す言葉だとボクは信じている。ボクはいつまでも『芸人』でありたいのです。次に何をやらかすか分からない芸人。

いつからか、キングコングとはまた別で、西野亮廣という1人のしがない人間を世に出そうと働きかけてくれる何人かの大人が集まってきた。見事なまでにジャンルはバラバラだけれど。だけど、それは本当に幸せなことだと思う。と同時に、それは大きな責任だ。やっぱり裏切りたくはない。ちゃんと結果を出さなきゃダメだ。

今朝、パソコンには2通のメール。日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾のメールと、新たにもう一つ動き始めた遊びのメール。携わっている大人はまったく別、だけどとても似ている。皆、モノ作りに誠実。いい大人が「驚かしたいね」と言っている。

今日は8月9日の『ろくでもない唄』のチケット発売日だってさ。朝からシコシコとモノを作った。日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾、そして絵本第2弾『Zip&Candy』は今日ようやく6ページ目を描き終えた。昨晩更新された堤下(先輩)のブログ『俺とバーボン』にはその模様がチラッと。作業が一段落して、須藤さんに電話。ボクが思う『キャラクター』について話す。同じ考えだったよう。嬉しい。

「大人になんてなりたくない」と叫ぶ思春期の若人に言っておくが、大人は楽しい。ムチャクチャ楽しい。だけど、その為にはもちろん努力をしなきゃいけないし、喧嘩をしなきゃいけない場面もあるし、手放しでは楽しめないのも確か。どれだけやっても簡単にはひっくり返らない相手が、そのときどきで必ず現れるから、学校をしめるワクワクさに似たものは、大人の世界にもある。だから楽しいのだ。「どうやってひっくり返してやろうか?」、そんな事を言いながら、酒を呑む大人の道もあるのです。少なくともボクの周りの大人はそう。 

このブログが更新されている頃、ボクは新宿ロフトプラスワンにいる。怒涛のライブラッシュが続いている。はたしてボクの声は出ているのか?『ろくでもない夜』、バカな大人達による、本当にバカな時間。それをお金払って観にくるってんだから、お客さんもなかなかのバカ野郎ばかりが集まっている。オールナイト公演なので、18歳未満は入れないし、最近じゃなかなかチケットも取りにくくなっているみたいだけど、思春期のキミが大人になった時に一度遊びにおいで。

世の中にはフザけた連中がいるもんだよ。

サンダーサカタ38号/グッドモーニング・ジョー(LIVEver.)

2009年6月27日 (土)

決めた

別段、昨日の昼に何か大きなことが起こったわけでもない。だけど明らかに岐路であったのは確か。これが5年後、10年後に大きな違いを生むような、そんな匂いのした昨日の昼。

昨日は仕事の合間に車を走らせ、須藤さんの事務所に遊びに行った。互いの仕事の合間に描く青写真。その話を20~30分ほど。だけど、その中で、今、自分が作らなきゃいけないものが明確になった。それは使命感にも似たもの。よく晴れた平和な昼間に、いきなりズドンときた。なるほど、これがプロデューサーというものか。

そういったモノがくっきり見えてくるとワクワクする。誰も作っていない、そして誰も作ろうとしないモノを作る。そして逃げちゃダメだ。安全な場所から弾を撃ってちゃダメだ。「わかる人にはわかる」だとか、「あとはご想像にお任せします」なんて便利な逃げ口実は捨てなきゃダメ。プロだもの。『POP』を貫ける技術と強さをもっと身につけないとね。簡単に言えば、話し合いの中で、そんな事を思ったのです。

ボクはよく例えで使うけれど、人って『赤レンジャー』を選びたがらないじゃない?ボクもそう。どこかそのチョイスに自分のセンスを出したかったり、「自分は人と違う」と思いたい自分がいたりで、なんだかんだで脇にいる『青レンジャー』を「好き」と言ったりする。それはとても自然な整理だと思う。『北斗の拳』で一番好きなキャラクターに『ケンシロウ』という人はあまり聞かないように。そういう意味で言うと、赤レンジャーを選ぶというのは『ベタ』とは本当はかなり程遠い場所にあるのだけれど、なんとなく「普通なら主人公が好き」という共通の認識があるせいで、その中で『赤レンジャー』を選ぶと、「まだまだ分かってないな」と言われたりもする。『赤レンジャー』を選ぶ場合だけ、そういったリスクが発生してくるのだ。

そして、それは作り手にもいえること。だけど、ボクは昨日の昼間に『赤レンジャー』のモノを作ろうと、作っていこうとハッキリ思ったのです。それが最も危険なに匂いがするし、怖いし、難しいと判断したからです。このご時世に堂々と『サザエさん』を作ったら(例えばね)、それはスゴイ事だとボクは思うのです。とかく『陰』のものは作らない。実は肯定されやすいからね。』胸を張って、『陽』のモノを作る。具体的なモノを言えればいいんだけれど、まだ秘密。とにかく、昨日の昼になんだか覚悟が決まりました。

今日は朝から晩まで『はねるのトびら』の収録。一日中、声を出し続けた。連日ここのブログをご覧になられている方はお察しの通り、もう声がカスカス。さすがにマズイ。

明日は『ろくでもない夜』、もう少し走る。30日の独演会の夜にブッ倒れる予定。

今日はメチャクチャ嬉しいことがあった。スタジオの廊下で元気なハリセンボンの2人とバッタリ会ったのだ。退院後、初。ハルカも、そして春菜もよく頑張った。胸がキュンとした。

2009年6月26日 (金)

まだまだ続く

雨は嫌いじゃない。喉に優しいし、車の運転中にしのぐ雨は子供の頃の秘密基地を思い出して楽しい気持ちになれるから。ボクが嫌いなのは、重たい荷物と手続き。

湿気が多いシーズンで救われているとはいえ、さすがに喉が辛くなってきた。今日もライブで声を張った。だけどライブは楽しい。明日はライブはないが、朝から夜中まで一日中『はねるのトびら』の収録。明後日は『ろくでもない夜』、翌朝まで5時間ライブ。そして翌朝はそのまま営業。この喉は大丈夫なのか?

声が出なくなることにビクビクしながらも、やっぱりライブが楽しい。ライブといえば夏で、今年の夏は例年以上にたくさんライブをやりたいと思っている。『ダイヤル38』の大阪公演が中止になってしまったのは残念だけれど、そのぶん、大阪の独演会は特別なモノにしようと思う。いつものように小さな小屋でギュッとした内容も好きだけれど、京橋花月は比較的開放的な作りになっているので、それに見合った内容に。いつもより少し派手になるかも。吉本興業の劇場なので色々と融通も利くしね。大阪公演は8月19日の一日だけなのでチケットは早い目に。7月4日発売だったと思います。

TVとのバランスも計りながらライブをして、その合間にモノ作り。そのスケールはまだまだ大きくしていきたいけれど、仕事の配分としては今がとても好き。ちなみに先日書きあげた短編『ヒーローショー』が掲載されているパピルスは今週土曜日(27日)発売。『ろくでもない唄』終わりに筆談をしたあなたにプレゼント。

我が家のベッドは作業部屋『ZipMotors』に置いてあるんだけど、こいつを追い出して、新しく机を購入しようかと考えている。そうなると一つの部屋に机が3つということになる(今までは机2つに、さらに小さな台を3つ目の机がわりにしていた)。だけど、漫才や脚本や絵本やら何やら、制作物を変える度にいちいち片付けるのがバカらしいので、大きな机を購入しようかと。机だらけのおかしな部屋になりそう。

喉が痛いぜ、まったく。

第38回 西野亮廣独演会 in福島

第39回 西野亮廣独演会 in富山

第40回 西野亮廣独演会 in大阪

2009年6月25日 (木)

LIVE

ボクはタバコを吸わない人間なので、そりゃなるべくならタバコは無くなってくれた方が嬉しい。

大統領選中に『禁煙』を誓約し、タバコ規制法に署名したばかりのオバマ大統領が禁煙に失敗したらしい。家族の前では吸わないが、ついタバコに手が伸びてしまうことがあるのだと。「苦しい言い訳」とニュースで流れたが、はたしてどうだろう?そもそも自ら発表しなければ、いくらでも嘘を通せる中で言ったわけだ。逆に、信用できる方だと、ボクは思ったが、捉え方は人それぞれか。

ポイントは「喫煙してしまったことはいくらでも隠せる」という手段があったということ。それをふまえると、このニュースは「言ってるテメェが吸ってんじゃないか!」と、あげ足をとるような内容ではない気がするんだけどなぁ。とにもかくにも、大統領というものを愛しく思ったのは生まれて初めて。オバマ大統領が好きになりそう。

始発の新幹線で東京へ戻る。朝方、さすがに声がガラガラになりはじめていた。前々から、今夜はNONSTYLEの石田と呑む約束をしていたのだが、この調子で酒を呑むと確実に仕事に響く。今月末30日の『第38回 西野亮廣独演会 福島公演』まで走りぬけなければいけないのだ。そんなこんなで早朝6時に、「申し訳ない」と断りのメールを入れると、石田からは「絶交」を申しつけられ、その器の小ささに驚かされる。

東京へ戻り、ジョギングで汗を流し、ルミネTHEよしもとへ。まさかNONSTYLEと同じ出番。石田からネチネチ言われ、一緒にお蕎麦を食べに行く。天プラ蕎麦を食べながら、『Made in KingKong』でやった漫才の形を「くれ、くれ」と言われ、「いやだ」と返す。「ちなみにソチラはどんな形を作ってるのよ?」と訊けば、これまた楽しそうな形の漫才が石田の口から。「いいねぇ~」「それだったら、こんなのは?」とか言いながら、最終的には「もう少し時間が経って、競争みたいなの雰囲気が無くなったら、一緒にライブをやろう」という話になる。将来のライブの構成を話し始めたのは、お蕎麦を食べ終わって随分経った頃。昼間のお蕎麦屋さんで話すような会話じゃない。とにかく楽しいことがしたいのよ、ワタシ達。

今日は漫才の出番が3回、そしてライブのMC。声がだんだんやられてきた。

帰宅後、絵本第2弾『Zip&Candy』の制作。どこかでガツンと時間がとれれば、今月も一枚完成させられそう。一ヶ月に一枚のペース、果てしないなぁ…。

制作をしているとはいえ、久しぶりに落ち着いた夜。『KING KONG LIVE 愛媛公演』が随分と前のような気がしてならない。明日も仕事の合間に舞台に立つ。声の復活を願う。

今夜はモノを作ります。

2009年6月24日 (水)

笑う大阪の夜

「ファンレターを下さい」と言ってみるもので、『Made in KingKong』終わりはファンレターをたくさんいただいた。気を使わせてしまって申し訳ございません。そして、ありがとう。

『Made in KingKong』が終わって、会場にいた芸人多数と音響さんと下北沢で呑む。喉が心配なので焼酎2杯で、あとは水。さっきまで舞台で散々遊んだのに、呑みの席でも皆とミニコント。懲りない面々。

帰宅。始発の新幹線まで一時間の仮眠。加湿器を全力で稼働させたが、寝起き、かなり喉が痛む。おいおい、この調子で大丈夫かいな?と大阪へ向かう。世界一好きな劇場NGKの出番と、いろいろお騒がせして申し訳ない京橋花月の出番、夜は後輩のスマイルのライブに。キングコングとしては6年ぶりのbaseよしもと。

京橋花月は8月19日に『第40回 西野亮廣独演会』をやる会場。ここで独り喋りはどんなものか?と考えながら、出番前に舞台を眺めた。比較的、広い劇場だけど、天井が低いのがいい。演芸小屋やホールというよりも、ライブハウスに近い作り。これもまた好きな劇場の一つ。

もろもろ終って、スマイルのライブまで時間が少し空いたので、一度ホテルに戻り、次回の『Made in KingKong』のネタをぼんやり考える。今回もそうだったけれど、どちらかといえば実験的なネタをやっていきたい。結果、球種が増えればラッキー。はてさて、どうしましょうか?ちなみに次回は7月13日、ゲストはラフ・コントロールとグランジとスリムクラブの3組。またくだらない話で盛り上がりたい。

時間が来たのでbaseよしもとへ。少し気を抜いた時にスマイルの2人の表情がピリリとしていたのが微笑ましかった。いい場所に来たなぁ、と思う。

間もなく、ライブがスタート。スマイルの2人に呼びこまれ、「イェイイェイ」と全力のキメポーズ。そこからはお喋りの撃ち合い。その模様はここでは書かないし、書けない。ライブを観にきてくれた人のお楽しみ。言えることは、本当にくだらない話ばかりをしたということ。ちゃんと応戦してくる2人の姿勢が嬉しかった。そして、なによりいいお客さんだった。そういえば、東京は『Made in KingKong』や『ろくでもない夜』といった、フリートークを披露する場があるけれど、大阪のお客さんからしてみれば新鮮だったかもしれない。スマイルの2人にいい機会を与えていただいた。ありがとう、スマイル。ありがとう、お客さん。

喉のこともあるので、今夜はさすがに大人しく帰ろうということをスマイルの2人に申し訳なく話しているところに、後輩の濱家くんから「今日、大阪に来ていると聞きましたよ。呑みに行きましょうよ」と電話。実は3日前に東京に来ていた濱家くんから誘いの電話があったけれど、どうしても外せない用があったので、断ったばかり、さすがに続けてしまうと殴られるので、考え改めウーイェイを連れて3人で呑みに行く。

才能ある後輩2人の話を「うん、うん」と聞いて刺激を受ける。だけど、誘っておいて濱家くんときたら、お腹を壊していたらしく、8割がた便所にこもる始末。それに対して文句を言えば殴られるのでボクは意見を殺した。底抜けに腹黒い男ではあるが、とにかく人に優しい男なので、そいつが何をしようと全然OKなのです。楽しい呑み会。

ライブラッシュは続く。明日は始発で東京へ戻る。あれやこれやと舞台に立つ。合間にもろもろお仕事も。さすがに喉が心配。明日の夜は大人しくしておこうと思う。

だけど怖いのは、明日の夜、親友の石田くんから呑みの誘いの連絡を受けている。だが月末まで喉を持たせなければいけないのだ。

ゆるせ、石田明。

2009年6月23日 (火)

Made in KingKong

昨晩は糞ダルマと2人で酒を吞み、今後の動きをアレやコレやと決める。いつもこの調子で遊びが始まる。日曜日ということもあり、店が早く閉まったので早々に解散。

朝一番の飛行機で東京に帰ってくる。道中、ホテルのHな番組のチョイスについて真剣に話し合う。こちらが選べるワケじゃないから、ほとんどの性癖に耐えられるよう、なるべくオーソドックスなモノにして欲しい。昨晩はどこかの民族と女優さんによるプレイ。なかなかエッジの効いた内容。

東京に戻りジョギング、そしてZipMotorsにこもり『Zip&Candy』の制作。結構進んだので、自分で設定した締切には間に合いそう。時間がきたので、北沢タウンホールへ。

今日は『Made in KingKong』の初回。ゲストはノンスタイルとスリムクラブ。同期のクサレ縁と、オモシロ後輩。

オープニングで新ネタを一本やって、あとは6人でフリートーク。何も決めていない。だけれど、その方が駆け引きがあって楽しい。アイツがいけば、負けじとボクもいく。もちろん相手の話を最後までキチンと受けた上で。ノンスタイルとはこの調子で一年目からやってきた。スリムクラブがどう割って入ってくるかが個人的には楽しみだった。

わきあいあいと、ダラダラでは、まったく意味が違って、楽しみながらもスパーリングのような感覚。とても健康的で、非常に楽しかった。石田もグイグイくるし、スリムクラブも頑張っていた。

中でも井上君が楽しそうでした。

お客さんも「このライブはこういうライブ」という事を理解してくれていたみたいで、『ダイヤル38』の時のようにビリビリした感じもいいし、今日のようなニコニコした感じもいい。どちらも好き。ちゃんと観てくれるお客さんが好き。お笑いを大事にしてくれる人が好き。

連日のライブ、今日は人がいたので大声を張り上げた、そして少々トラブルがあって、実はライブ終わりに、急遽もう一本ライブに出ることに。少々、喉が痛い。だけど明日はまだ大丈夫だと思う。明日は大阪でbaseよしもとに出る。コンビでは数年ぶり。

お客さん、ありがとう。いつもありがとう。

とりあえず最終日の独演会まで走ります。

2009年6月22日 (月)

KING KONG LIVE 松山公演

というわけで、ライブ三昧の10日間の幕が上がった。

初日の今日は『KING KONG LIVE 松山公演』。

ライブ前に愛媛で営業が入っていて、大阪公演中止の件と、営業終わりで単独ライブを入れているハチャメチャスケジュールの件と、ジョギンググッズとスケッチブックをカバンに詰め込んできた件を、ザ・パンチさんにイジられる。忙しそうだった。ちなみに10㎞ジョギングを誘ってみたが、「もちろん嫌だ」と断られる。「空き時間は『チャンス』じゃねぇからな」という名言も添えていただく。優しい先輩。

移動中はもっぱらマスク着用。変装ではないのであしからず。最終日の独演会まで喉を潰すわけにはいかないのだ。

空き時間はジョギングと絵本第2弾『Zip&Candy』の制作。前作をひっくるめて、もっとも時間がかかっているページ。月に1ページのペースを守りたいが、はたして今月は間に合うか?くわえて、ここのところ右手がずっとビリビリと痛む。いろいろツケがまわってきたのか。

ライブ会場に向かう車の中で、眠ろうと試みたが眠れず。今朝は6時に家を出たので、若干眠い。睡眠不足は喉の敵、何をするにも喉の事が気になる。月末まではこの調子。怖い。

会場に着くやいなや、どちらが声をかけるわけでもなくシレーッとネタ合わせが始まる。ちょいと微調整をしたら、まもなく本番。

日曜日ということもあって、年齢の幅広い客層。ライブでほとんどの都道府県をまわっているが、松山のお客さんはとにかく元気だった。それを受けて演者が嬉しくないわけがない。『KING KONG LIVE』はネタを一本やって、袖にハケて、また一本やって…をただ繰り返すだけの何の色気もないライブ。ネタ間をVTRで繋ぐのがあまり好きではないボクのワガママ。何を観せらいか、何を観に来たかが明確で、ボクはコレのスタイルが好き。そんなカタチをとっていても、お客さんは毎度拍手で迎えてくれた。皆、優しい。本当に優しい。

たくさんの人がいて、ボクが時間を共有するのはその中のほんの一握り。だから、そのキッカケを少しでも増やしてくれるライブという形態をとても尊く思う。『KING KONG LIVE』はスタートから猛スピードで走って、ネタ8本、たったの50分で終わる。だけど、その50分を一緒に過ごせたという事実は一生消えない。素敵なことだと思う。

松山の皆さん、ありがとう。大好きです。今日は本当に楽しかったです。

明日は下北沢で『Made in KingKong』、喉は今のところ大丈夫。

この文章はライブを終えた楽屋で書いている。衝撃的な事件が今まさに起こった。今日、観に来られた500人のお客さんから、ボクに届いたファンレターは2通。最後に言っておきたいことがあります。

ボクにファンレターを下さい。

2009年6月21日 (日)

10年経って、今のところは

高校を卒業して、吉本に飛び込んで、梶原と会って、悪ノリでキングコングというコンビを組んで、大阪で漫才の賞をとったりとらなかったりして、漫才以外の経験が何も無いまま東京に仕掛けて、目が回るような忙しい毎日のなかで期待に応えられない仕事が続いて、梶原が失踪して、翌日仕事が無くなって、『はねるのトびら』も放送打ち切りになって、3か月間ニート生活をおくって、そしたら梶原が帰ってきて、また仕掛けて、今度は地に足がついている感覚で仕事ができるようになっていて、モノを作り始めて、ようやくM-1に真面目に興味を持ち始めて、そんな調子でガシャガシャガシャガシャと全速力で毎日をおくっていたら、気がつけば高校を卒業してから10年が経っていた。

昨晩は『はねるのトびら』の総合演出と、この春から『はねるのトびら』に加入した『キンコンヒルズ』でずっと一緒にやっていたディレクターと、チーフマネージャーと呑んだ。ゲラゲラ笑ったり、番組の事でケンカになったり、最後は「これからどうしていくべな?」という話になった。

ボクは来月で29歳になる。フレッシュというわけでもない、愛らしい中年というわけでもない狭間の時期。芸人として評価を受けにくいこの時期に、どれだけ腐らずに粘れるかの勝負だ、と総合演出は言った。チーフマネージャーとディレクターも「うん、うん」と言っていた。皆、ボクより10くらい年上。人生の先輩の言葉。

もちろん番組の責任を背負った上で、ボクは「モノを作る、ライブをする」と言った。いろいろ考えたけど、その二つが嘘くさくなくて好きだ。流行りでもないところも好きだ。裏でコソコソチマチマそんな事をやっている芸人として、『はねるのトびら』に立ち続けて、そして自分がちゃんとオジサンになった時に、それらの経験が生きればいい。そんな人生の芸人になるというのが、今のところの答え。それが正解かどうかなんて未来の自分しか知らない。でも楽しそうだから、やる。

明日(日付上は今日)からライブ漬けの10日間が始まる。初日は『KING KONG LIVE 愛媛公演』。最終日の独演会まで喉がもってくれることをただただ願うばかり。

さぁ、やるぞ。

2009年6月20日 (土)

生みの親、育ての親

ボクをガッカリさせるのはいつも大人だけど、ボクをドキドキさせてくれるのも大人。そしてボクの周りにはドキドキさせてくれる大人が多い。これはとても幸せなこと。

『Dr.インクの星空キネマ』の制作を始めて2年が経った頃、当時『ジャポニカロゴス』という番組の総合演出であった李闘士男(デトロイトメタルシティの監督)に「そろそろ出版社を決めないとアカンのとちゃう?幻冬舎がいいよ」と言われ、食事の会を設けてもらった。そこで会ったのが今なおお付き合いが続いている舘野さんと袖山さん。

李さんから説明があったものの、「タレントさんの絵本ねぇ」という疑いの気持ちは、舘野さん袖山さんの中に最初絶対にあったと思う。だから、その場でストーリーを話して、そこまでに描きためた絵をお見せした。そこで「是非」という言葉をいただいたが、ハッキリ言ってボクにも疑いの気持ちはあった。ボクの子供をキチンと育ててくれる人達なのだろうか?という気持ち。だけど、ビールを3杯も呑めばすっかりそんな気持ちが晴れた。モノ作りが心底好きなお2人だったので、ボクも「よろしくお願いします」と言った。それはただの直感で、「最初に声をかけてくれる出版社にしよう」と決めていて、それが大当たりだった。

帰り道。「ね?面白い連中だったでしょ?」と李サンが言って、「そうですね」とボクが言った。

自分がお腹を痛めて産んだ子供はあたりまえだが愛おしい。だから、産んだ子供を誰に預けるかは非常に重要な問題。ちゃんとエンターテイメントが好きで、ちゃんとお客さんを楽しませる事に楽しさを見出している人、そういう人が現れるまでは子供はボクの作業部屋で眠らせておく。

昨晩、呑み会があった。「会議室で面白い仕事なんて決まった試しがない」と豪語する愉快な大人が集まった。確かに、酒の席の口約束から始まる仕事というのは楽しい。

オッサンばかりのその吞み会に、ボクは一つの目的を持ってのぞんだ。

去年の夏にやった『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』という舞台を1人の男に預けようと決めていたのだ。そして、その旨をその席で話した。

大人から子供まで楽しめるコメディーを確立させましょうということで、話はまとまった。

今朝、「台本を送ってもらえますか?」という電話があった。さっそく動いている。笑った。もちろんパフォーマンスもあると思う。だけど、「検討中です」という言葉で逃げる人達に比べて、何千倍も信用できる。この人に渡して良かったと思ったのです。

さてさて、どう育つかな?

ボクをガッカリさせるのはいつも大人だけど、ボクをドキドキさせてくれるのも大人。そしてボクの周りにはドキドキさせてくれる大人が多い。これはとても幸せなこと。

2009年6月19日 (金)

日本列島ドンガラガッシャン大作戦とは何ぞや?

昨晩は携帯電話の電源を切り、我が制作基地『ZipMotors』にこもり、トンチンカンチンと日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾の制作をしておったのです。

最近になって、ボクの近しい人達がようやくこのクソ作戦名を口にしてくれるようになってきました。サブリミナル効果的にこのブログで再三にわたって書き続けてきた成果が出たのでしょう。嬉しい限りです。さてさて、この日本列島ドンガラガッシャン大作戦とは一体何なのでしょうか?

結論から言いますと、「ボクが自分のテンションを上げる為に勝手に言っているだけ」というのが正解のなのですが、自分がやる活動全てにつけているわけではありません。もちろんカテゴライズされておるわけです。

ちなみに日本列島ドンガラガッシャン大作戦の第1弾は『Dr.インクの星空キネマ』という絵本でした。読んで字のごとく、この日本列島のどこかにいるボクの知らない誰かが、ドンガラガッシャンとズッコケる(もちろん良い意味で)ぐらいの作品であれ、という期待をこめたものです。つまりは全国に向けて作る作品をそう呼ぶことにしています。

そんなわけで第1弾は絵本。では第2弾は?という話になります。「小説でしょ?」と人からはよく言われますが、まだ答えられません。ちゃんともろもろ決定してから発表させていただこうと思っております。とにかく去年から第2弾を作っていることは事実です。

そしてその第2弾もなかなかいいところまできました。昨晩はかなりのターニングポイントだったかもしれません。ここから少し頭を冷やして、今まで作った分を俯瞰で眺めて、おかしな出っ張り部分を削る作業が待っているのですが、実は昨晩は、とりあえずラストまで組み立て終わりました。ボク個人的に納得の最後です。きっと喜んでもらえると思います。

明日からは手持ちの工具を紙ヤスリに持ち替えて、せっせと形を整えていきます。

日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾が皆さんの手元に届くのは、そう遠くない未来かもしれません。頑張ります。

2009年6月18日 (木)

必ず成立させる

たまたま重なってしまって、次の日曜の『KING KONG LIVE 愛媛公演』から始まって、6月最終日までの10日間のうち8日間ライブが入っている。単独ライブが2日続けてあったり、はねるのトびら収録後にオールナイトライブなんかもあったりして、はたしてこの喉は耐えてくれるのだろうか?詰め込みすぎたか?

ライブは数か月前にスケジュールが組まれるから、「再来月の〇日にライブやる?」と聞かれて、「やります」と答えても、それが連日になるとは、その時は知る由もないのである。まぁ、喉さえ耐えてくれれば、ライブは大好きなので、構わないけれど。

連続ライブの最終日は6月30日の『第38回 西野亮廣独演会 福島公演』。独演会は7月6日に『第39回 西野亮廣独演会 富山公演』があり、お騒がせしました8月19日に京橋花月にて『第40 西野亮廣独演会 大阪公演』がある。月1でコツコツ続けてきた独演会も、もう40回になるわけだ。

今日は仕事の合間に、そんな独演会の新しいポスターの打ち合わせがあった。独演会はマイク1本だけで、そのまま2時間弱喋るというシンプルなライブ。やはりポスターも『シンプル』をコンセプトに、「文字だけにしよう」という意見でまとまり、あとはデザイナーさんに任せることに。とは言うものの、文字だけでインパクトを出すのは難しいはず。出来上がりが楽しみだ。

ちなみに第40回公演を大阪でやるので、第50回公演は東京ということになりそうな気配。前回の東京公演は渋谷のシネマライズという映画館で行ったが、はたして次はどこになるのやら?とにかく興奮する作りの劇場がいいなぁ。

TVは好きだけど、ライブの上にTVがあるシステムには違和感がある。ライブの出世のカタチをTVとはしたくない。やはりこの二つは野球とサッカーぐらい別のモノだ。

ライブはライブで成立させたい。ボクの当面の目標。

第38回 西野亮廣独演会 in福島

第39回 西野亮廣独演会 in富山

第40回 西野亮廣独演会 in大阪

2009年6月17日 (水)

もしもし亀よ

「西野、コレやるか?」とチーフマネージャーから言われたお仕事…つまり、会社でGOサインが出たお仕事に乗っかった時は驚くほどスムーズに事が進む。もろもろ準備が整った状態でお話を頂いていたりするので、おかしなところで止まったりはしない。というより、会社的にも止めるわけにはいかない。

それはそれで楽しかったりするのだけれど、あたり前の話だけど、去年の夏の『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の時のように、自分のやりたい事とそれがピッタリ一緒というケースは珍しい。それでも引き受けた以上は全力でやらせていただくけれど。

自分のやりたい事なんて待っていてもやってこないから、仕事の合間にコソコソと自分発信で始める。ただ、自分発信で始めて大人を巻き込むのは大変な作業。人数が多いから、「〇〇さんにお願いしているところです」や「検討中です」という言葉でスルリスルリとかわされる事もたくさんある。理不尽な理由で頓挫する事もあるけれど、それはボクからしたら理不尽なだけで、しかたがないといえば、しかたがないのかもしれない。例えば独演会なんて続けたところで会社には何の儲けもにもならない。それでも続けさせてくれる周りの大人に感謝するばかり。まぁ、そういうこと。

だからと言ってヘソを曲げてしまってはいつまでたっても状況は変わらない。なので、そんな状況の中でも自分の作りたいモノをどうにかこうにか作りあげなきゃいけない。そんな時に必要なのはやはり体力だと思う。しつこいぐらい確認を入れて、暑苦しいぐらい走りまわる。誰かに任せると遅くなるようなら、直接会って話をつける。無駄に遅いのは嫌い。人に優しくないから嫌い。

ありがたいことにそういう活動が少しづつできるようになってきた。「西野は吉本芸人っぽくない」と先輩方から言われるのはそういうことかもしれない。だけど、やりたい事で飯が食える職業だと子供の頃に思って、この世界に飛び込んだ。ふんだりけったり、ズッコケたりもするけれど、子供の頃のその思いは裏切っちゃいけないね。やりたい事をやるのです。

今日、淀屋橋の下をカメが泳いでいた。カメは意外にも平泳ぎだった。一生懸命泳いでいたけれど、手の動きも足の動きもトロトロ遅いから、川の流れに負けてそう。アイツはちゃんと目的地に着いたかなぁ。

2009年6月16日 (火)

銀河という言葉が好き

たくさんの人にボツネタのオチを聞かれる。自分で考えてくれた人も。言っておくと、あの話は誰も死なないし、誰も不幸にはならないのです。オチはちょっぴりマヌケで、もちろんハッピーエンドです。いつかどこかで…。

さて、『北大阪信用金庫』の出演者として堂々と打ち上げに参加した昨晩。酒の席で後藤ひろひとマンが「UFOはいない」と言いだしたから口論になった。アンチ巨人が誰よりも巨人のことを調べているのと同じで、いつの日か裏返る素敵な可能性を信じている。UFOはいるのだ。だって高校の時、五月山で見たもん。

店を移し、今度はアミューズメントパークやBLUEMANなどのショーを観る時の客としての在り方について激しく同意し、仲直り。USJに行った時などは、ジョーズが出てきたら「ギャー」と言った方が楽しいのである。「声を上げるほど楽しくはないな~」と斜めに構えるのではなく、「声を上げて楽しくする」が正解。背もたれなんていらねぇぜ。どのみち同じ時間を過ごすなら楽しい方がいい。キャッキャ言いながら、朝方まで呑んで、最後は「一緒に台湾旅行に行こう」という事でサヨナラした。

東京に戻り、舞台を観劇。またまた刺激を受ける。舞台終わりに楽屋前で感想を言うのが、なんだか決まり事のようで照れくさくて、感想は酒を2、3杯身体に入れてからにしようと、小林さんとは呑みに行く約束をして別れた。素敵な時間をどうもありがとうございました。

そんなボクはといいますと、日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾が7割ぐらいのところまできたのです。この調子でいけば年内の発表の可能性は十分あり得そう。今日もトンチンカンチン作って、できたところまでを先方に送った。

絵本第2弾『Zip&candy』は毎月1ページを制作のノルマとしているのだけれど、今月がなかなか難航している。しかも明日がまたまた大阪でお仕事となり、これに関しては移動の新幹線での作業ができないので、自分が勝手に作った閉め切りに間に合うかどうかが心配。一度でも締切をこぼしてしまうと、それがクセになりそうで、なんとか間に合わせなければ。

papyrusに掲載する短編小説『ヒーローショー』は実はテーマを設けられていて、そのテーマに基づいたお話を書かなくちゃいけないルール。今回、普段はあまり書かないような種類に手をつけたのも、そもそもそのルールのおかげ。そう思うと幅を広げる意味でも、こういった感じで先に縛り相手に設けてもあうのは良いかもしれない、肉となり、骨となりそうだ。

MISIAさんの新曲がPV含めて素敵すぎる。誰だろう、「銀河」という素晴らしい言葉を生んだのは。この言葉だけでドキドキできる。

2009年6月15日 (月)

ボクのオモチャ

あっという間に過ぎた一日。

やついサンから連絡先を聞いたというマキタスポーツさんと、全国でせっせと遊んでこられた小林さんからメールがあった。

マキタスポーツさんとは一度挨拶を交わしたぐらいで、キチンとした面識はなかったんだけど、「夏のライブに出て下さい」というお誘いを受ける。なんだか楽しそうだから、もちろん前向きに考えたいところだけれど、とある番組の収録が『仮』で入っている日。日にちが近づいてみないと分からないので、「はい」という返事ができない。ギリギリでスケジュールアウトになってしまって、迷惑かけるのも申し訳ないので、「次の機会に」と言ったところ、「それならば…」と、あの手この手での出演を検討していただく。なんだかライブに熱のある方で素敵だった。協力したい。

小林さんからは「もろもろ化けたから観においで」と誘いのメールをいただく。6月のスケジュールが明日しか空いていなくて、「明日でもいいですか?」と急なお願いに、優しく対応していただく。同じ舞台を2度観に行くのは人生初。明日はウキウキ気分でグローブ座へGO。明日観たモノが必ず酒の肴になる。作ったオモチャを見せ合いっこの酒の席。

ボクはボクで、また新しい遊びを見つけちゃって、その遊びにつき合ってもらおうと家城さんにメール。遊びのルールをメールじゃ説明しにくいので、来週のどこかで時間を作って呑みに行くことに。他にもいろんな人を誘おうと思う。

今日は大阪で仕事。NONSTYLEに公演中止を散々ネタにされた。優しさだね。そしてbaseよしもとに顔を出す。後藤ひろひとオジサンの舞台『北大阪信用金庫』の公演があった。後藤さんの楽屋に遊びにいくやいなや、「あっくん、何があったの?」と『ダイヤル38』大阪公演中止の理由を聞かれる。ボクは後藤さんには本当のことを話した。東京で2人で呑んでた時にボクが「大阪公演やるんです」と嬉しそうに話しているのを、「うん、うん」と聞いてくれたから。

そして「舞台出ていくか?」と言われ、急遽、一秒だけ出た。気づかなかった人も多かったんじゃないだろうか?そんなわけで晴れて『北大阪信用金庫』の出演者になったボクは、今から舞台の打ち上げに我が物顔で参加してくる。普段からの呑み仲間もたくさんいるし、なんだか楽しそうだ。

オモチャを取り上げられちゃったので、次は取り上げられないオモチャを作るのです。

2009年6月14日 (日)

『ダイヤル38』のボツネタ②

昨日の『ボツネタ①』が思いのほか、お友達からの反応をたくさんいただいたので、今日はもう少しだけ続きを。本当にもうコレ以上はお見せしません。もしかすると、いつかどこかでカタチを変えてボツネタから本ネタへ出世するかもしれないからです。プロット台本を転記しただけなので(いい訳クサイ…)、誤字脱字、表現の至らなさ、変なところでの改行、は大目に見て下さいませ。

では昨日の続き、『ボツネタ②』です。どうぞ。

☆☆☆

 ピリリリ

 ズボンのポケットの中で、携帯電話が鳴った。

 電話に出るか? いや、出てはダメだ。記憶を取り戻してしまうヒントが会話の中にたくさん含まれている。画面に出た名前を見ただけでも記憶が戻ってしまう可能性がある。

 男は小刻みに震える携帯電話をポケットから取り出し、目を伏せて、真っ二つに折った。

 音がピタリと止まった。

――これでいいんだ。

 二つに折られた携帯電話は細いケーブルで繋がっている。ヌンチャクのようになった携帯電話を屋上の隅に投げ捨てた。携帯電話はボイラー室の陰まで転がった。

 とにかく記憶を取り戻すヒントを身の周りから消さなければ。遺書の内容なんて見てしまったら最期だ。死ぬ理由が書かれているだろうし、なにより、俺のフルネームが書かれているはずだ。

 男は胸ポケットから再び遺書を取り出し、二つに破って捨てた。遺書はまもなく風に吹かれて屋上の隅の壁にヘバリついた。

 とにかくここから離れよう。このビルが職場だとすれば、知り合いだらけだ。そんなのに話しかけられたら記憶が戻ってしまう。

 エレベーターを使うと人に会ってしまう。男はズキンズキンと痛みが響く頭を押さえ、非常階段を一気に駆け降りた。

、地上についた時にはYシャツが汗でビッショリと濡れていた。

男はビルの裏口から外に飛び出して、知り合いに見つからないように、うつむきながら小走りでビルから離れた。

 しばらく行くと大通りに出た。ここがどこかは分からないが、あきらかに初めて見る景色じゃない。反対側の通りにそびえ立つ金融屋のビルの傾いた看板に見覚えがあるような気がしてならない。

 ダメだ。 何も見るな! 何も聞くな!

 馴染みのある場所だとしたら、それら全てが記憶を取り戻すヒントとなってしまう。

 この街から離れよう。できるだけ遠くに行こう。

 タイミングよく走ってきたタクシーを止め、飛び乗った。

 男は目をつむり、体を小さく縮こめた。

「……お……さん、お客さん!」

 運転手の声にハッと気がつき、目を開けた。

 運転手は180度身体を反り返えらせて、訝しげな表情で話しかけてきた。

「どちらまで?」

 随分と運転手の問いかけを無視してしまったのだろう。機嫌が悪そうだ……それよりも。 どこまで行けばいいんだ? 遠くに行きたいけど「遠くまで」と言うわけにはいくまい。

 男は財布を取り出し、所持金を調べた。万札が2枚と千円札が数枚、そしてクレジットカードが確認できた。さらには運転免許証の端っこが顔を出していたので、見ないように抜き取り、2つに折り曲げ、ポケットに突っ込んだ。

二万数千円とクレジットカードを使ってなるべく遠くまで行きたいが、クレジットカードを使用するには最後に名前を書かなければいけない。

ん? そもそもクレジットカードにも名前が表記されてなかったか? これも危険だ。

使える金は二万数千円のみだ。

「ちょっと考えさせてもらっていいですか?」

 男の言葉に運転手の顔には『?』マークが浮かんだ。

 長々とタクシーに乗っていられる金銭的余裕はない。二万数千円は、その後の生活費に使わなければいけない。

なるべく金額を押さえながら、遠くに行く為の交通手段となると、電車だ。が、『近くの駅まで』と言って、その駅で知り合いに会ってしまったらどうする? 乗り継いで遠くに行くにはたくさんの駅名を目にしてしまうぞ。それがヒントになるじゃないか。電車を使うなら、いっきに遠くまで行ける方がいい。

そうだ、新幹線だ! 新幹線なら一駅でまったく知らない土地に行ける。

苦い顔を見せる運転手に男は言った。

「新大阪までお願いします」

「かしこまりました」

 ようやく運転手が前を向き、ハンドルを握った。

――ちょっと待て!

 どうして今、『新大阪』という言葉が出てきた? 

数ある新幹線の駅の中で、男の口からは『新大阪』という言葉が滑るように出てきた。

この言葉を言うのは初めてじゃない。普段、使っているのか?

運転手は何くわぬ顔で『新大阪』行きを受け止め、車を走らせている。

「どれぐらいかかりますか?」

男は恐る恐る運転手に声をかけた。

「すいてるんで、10分程度で着きますわ」

新大阪駅までの距離、そして運転手の言葉のイントネーション。

――間違いない。ここは大阪だ。

頭に記憶が一つ入ってしまった。

自殺に一歩近づいた。

☆☆☆

…というわけで、ブログで発表できる『ボツネタ』はここまで。男は自分の生活のサイクルに『大阪』が入っているという記憶を一つ取り戻してしまいました。続きを少しだけ言うと、地方に移動した後、男は、ネットカフェのパソコンで地方の格安ホテルを探している時に、ブラインドタッチができている自分に気がつきます。趣味でなのか、仕事でなのか、とにかくかなりパソコンと密着していた暮らしをしていたのだろうと知り、また一歩、自殺に近づいてしまいます。

生活する上で情報は必要不可欠だけど、知ろうとした情報が地雷というケースがあります。かといって、この時代で情報から離れる生活などできないし、身体に染み込んだ生活習慣を消しさることはできません。はたして男は迫りくる敵から逃げられるのでしょうか? それとも観念して別の方法をとるのでしょうか?

もちろん台本は最後まで書き上がっておりますので、この話のオチは決まっています。これはコメディーです。

ここ数日バタバタしていたのと、人生初の人間ドックが重なって、呑みの誘いを数件断ってしまいました。ようやく少し時間ができたので、ボクのお友達の皆様、いつでも声をかけてくださいませ。よく冷えた『よなよなエール』と、『ボツネタ』のとってもチャーミングなオチを用意して待っております。

とりあえず今日は大阪です。

2009年6月13日 (土)

『ダイヤル38』のボツネタ①

今日も『ダイヤル38』の事を色んな方に聞かれました。そしてクソ芸人の大半がバカにしてきます。堤下(先輩)はあいかわらず暴力での解決を考えていました。大人として間違った方法をとる人ばかり、ボクの周りにはロクな連中がいません。でも皆優しいです。

その中で「何故、あのタイミングで?」という質問を受けました。そうでしたね。それぐらいの説明はしておかないといけません。実は一度は「やる」という方向で話が進んだ大阪公演でしたが、5月の後半あたりから雲行きが怪しくなってきて、「やる」「やらない」の本決定の日を何度もズラしてズラして、昨日が公式な場(TVやラジオや雑誌)での告知スタートの日だったので、公演中止の判断をあれ以上遅らせてしまうと、たくさんの人に迷惑がかかってしまうのであの日がタイムリミットだったのです。プロモーションが始まる前に、人様に迷惑がかかるまえに止めようという判断でした。

となってくると、「何があったのかの説明をちゃんとしてもらわないと納得が…」という意見もあるでしょうし、それは重々承知しているのですが、前々からボクが言っているように、それが例え真実であろうと、「誰々が悪いだの、何だの」の吊るし上げ作業からは悲しいモノしか生まれないし、そういうことを面白がる風潮はいい加減やめにしないといけません。だから、やはり表だって説明するのは笑えるタイミングがきた時とさせていただけると嬉しいです。下がるのはボクなんぞの安い頭ですが、どうかご勘弁を。

そのお詫び(お詫びにもならないか…)と言っちゃ、なんですが、こんな機会もあまりあることではありませんし、今日は『ダイヤル38』のボツネタ台本の一部をここに載せようと思います。載せるのをボツネタにしたのは、『ダイヤル38』の大阪公演をいつか必ず演るからです。それまでは本ネタはもちろん秘密です。台本といってもプロット段階で、照明や音響のキッカケも書かれてないし、台詞のやりとりではなく、1人芝居ゆえ、動きの説明が多いので少々、小説っぽくなっているので読むには適しているかもしれません。パソコンに走り書きした台本をそのまま転記しただけなので、乱文をお許し下さい。

タイトルはありません。『ボツネタ①』としておきましょう。それでは、どうぞ。

☆☆☆

 後頭部を鈍器で殴られ続けているような感覚。砂の城を壊す波のように、激しい痛みが何度も何度も襲ってくる。

 男は頭を抱えて倒れ込んだまま身動きがとれないでいた。

 なんだ、この痛みは? なぜ俺は倒れている? そもそも何があったんだ?

 あまりの一瞬の出来事に、男は自分が置かれている状況を理解できていない。

 閉じてしまっていた目を恐る恐る開けると、左は上り階段、右は下り階段、どうやらここは階段の踊り場。

――足を踏み外したか……。

 男は顔を見上げて非常階段がその先で終っている事を確認して、続いて振り返り、手すりを確認した。

どうやら屋上に向かう途中に足を踏み外し、この手すりで頭をぶつけたらしい。

 手すりの合間から下を覗くと、歩道を歩く人が小指の爪程のサイズになっており、ようやくここが随分と高いビルの非常階段だと知った。

――ここはどこだ?

 頭痛をこらえ立ち上がり、360度見回しても、その景色にまったく見覚えがない。というより、どうして自分がここにいるのか身に覚えがない。男のこめかみを汗が伝った。

――俺は誰だ?

 おいおい、名前だ。俺の名前は何だ? どうして自分の名前が分からない? 俺はいったい何者で歳はいくつだ? おい、嘘だろ?

 後頭部を再び激しい痛みが襲った。

 

記憶喪失――。

 身体中の血の気が引いた。口はアングリと開いているが、息をするのを忘れている。

そんなものはドラマや漫画だけの話だと思っていた。だが事実、自分の名前も、この場所も知らない。今が何時かも分からない。

男は自分の身体をバタバタと叩きはじめ、ポケットのふくらみを探った。記憶の手がかりとなるものを見つけ出す為だ。自分がスーツを着ているのに気がついたのはその時。

俺は会社員なのか? ダメだ、まったく何も思い出せない。 記憶が戻らない時間を過ごせば過ごすほど、そのまま記憶が戻らない可能性が高くなるような気がする。急いで記憶を取り戻さないと。

ジャケットの胸ポケットに手を伸ばした時であった。指の先に紙切れがあたった。ポケットからそれを引き抜くと中から出てきたのは白い封筒。その封筒の表にはこう書かれてあった。

『遺書』

 ここから階段を5段ほど上れば屋上だ。

――俺は死のうとしている。

 男は慌てて遺書をポケットに戻した。

 飛び降り自殺に向かう途中の非常階段で足を踏み外して頭を打ったのか。

 記憶は取り戻したい。が、記憶を取り戻したら、俺は死のうとする。しかし今は死にたくない。飛び降り自殺なんてまっぴらゴメンだ。

 男はゆっくりと階段を上り、屋上の手すりまで歩いた。

 手すりから下をのぞくと、ビル風が吹き上げてきた。死ぬには十分の高さ。

――記憶を取りしたら、俺はここから……。

 記憶を取り戻したら最期だ。

 

その時だった……

☆☆☆

長いので今日はここまで。『記憶を取り戻したい男』が、ワンアイテムで『記憶を取り戻したくない男』に変身してしまうところから始まるお話。だけれど物事は覚えることよりも、忘れることの方が大変で、これから男の身に、情報や生活習慣という、記憶を思い出させる敵が襲ってきます。記憶を全て取り戻してしまったら、男は自殺してしまいます。男はとにかく追いかけてくる敵から逃げなければなりません。はたしてコレが最後にクスッと笑えるコメディーになるのでしょうか?

また気が向いた時に、続編『ボツネタ②』を載せます。もしかしたらちゃんと書き直して何かのカタチで発表するかも。あ、あと関係者やお友達の皆様、このお話の何か良いタイトルがあれば、ボクにチョーダイ。

2009年6月12日 (金)

大阪で独演会をします

話題は昨日の続きになります。

自分の責任だとはいえ、昨日はなかなか悔しい夜を過ごしました。

それでも、ブログを観てくれたのか、どこかのニュースで聞きつけたのか、昨晩から今日にかけて本当にたくさんの芸人さんからスタッフさんから友達から連絡をいただいきました。今日の現場にわざわざその事で足を運んでくれた方もいました。その方々の名前をここで言ってしまうと色々とカドが立ってしまうので、伏せさせていただいていただきます。

代わりに怒ってくれるスタッフさん、笑い飛ばしてくれる芸人さん、そして思春期からボクのヒーローだった人は、何も言わずご飯に誘ってくださいました。ボクがズッコケた時にいつも優しく手を差し伸べてくれる方々です。本当に感謝しています。ありがとうございます。

だけどボクの気持ちなんて表にはまったく関係のないことで、我慢しながら妥協しながらでも発表することが、やっぱり世間的には正しいことだと思います。分かってはいるのですが、今回ばかりはどうにも許せなかったのです。誤解されないように一応言っておきますが、『ダイヤル38』はGWに東京公演をすでに終えておりますので、今回の一件は舞台の内容に関することではございません。とにかく本当にすみません。

ボクがこうなっちゃうと、どうにもこうにもならないのは高校卒業してからのボクをずっと見てきている現在のチーフマネージャーの鈴木さんは百も承知(そのせいで偉いさんに怒られたりもしている)。昨晩、「公演中止」が決定して間もなく、ポッカリ空いてしまった京橋花月のスケジュールと、関西で待ってくれていたお客さんへの責任は取ろうと動いて下さいました。現場マネージャーの佐伯君も、昨日の夜からバタバタと走り回ってくれました。

そんなわけで急遽、8月19日(水)に京橋花月にて『第40回 西野亮廣田独演会in大阪』を行うことになりました。

独演会の大阪公演は、本当は来年のボクの誕生日に合わせて区切りのいい第50回をNGKで考えていたのですが、今回このようなことになってしまったので、決めさせていただきました。そして今回の一件でボクはもう一つ心に決めました。それはわざわざ発表するようなことでもないので黙っておきます。またいつか笑って話せるタイミングまで。

納得のいかないことがたくさんあるけれど、愚痴っていても状況は何も変わらないので、とにかくジタバタしてみます。

今日、出番を終えて劇場の外に出た時に、「やっちゃいましたね~」と笑ってくれたお客さんに救われました。笑いごとにしちゃいけないと分かっていても、笑われて助かることがあります。皆さん、本当にごめんなさい。皆さん、本当にありがとう。

頑張ります。

2009年6月11日 (木)

ごめんなさい

今日は謝らなければいけないことがあります。

8月の17、18、19の3日間で予定していた『ダイヤル38』の大阪公演を、中止することになりました。

ボクの周りでは「ひとまず延期」という言葉が使われていましたが、今のところ先の予定があるわけでもないし、この状況でそういった言葉を公表してしまうと、余計な期待を持たせてるだけ持たせてしまって、実現できないという場合もあるので、「中止」とさせてください。

理由は色々とあるのですが、簡単に言ってしまうと、ボクがキレちゃったということです。

実現に向けて汗を流してくれていた人もいるし、関西のお客さんからは、「待っています」というたくさんのお手紙をいただきました。本当に多くの人の気持ちを裏切ってしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にすみません。

もう少しボクが我慢すれば、誤魔化しながらの公演をすることもできたのでしょうが、それじゃ東京公演よりあきらかに質が落ちてしまうし、やはりお笑いを作ろうとする人間として、どうしても許せない部分がありました。

そして、もしかしたらボクに求められたのは「我慢」というより、「妥協」という言葉の方が近かったかもしれません。「妥協」なんてしてしまうと、今の生活を選んだ意味がありません。「まぁ、いいんじゃない?」という言葉を使いたくありませんでした。

テメェがキレといて何だ、という話ですが、とても悔しいです。

リハーサル日も含め、予定はポッカリ空いてしまったし、告知を兼ねて、これから大阪の番組にいくつか出させていただくスケジュールも組んでいるので、必ず何か考えます。必ず。

今回の件は全てボクの責任です。

ごめんなさい。本当にごめんなさい。

西野亮廣

2009年6月10日 (水)

生きまくる人間

郵便受けを開けた。開ける用が2件ほどあったから。あいかわらずクソ面倒くさいチラシが山のように詰まっていて、お目当てのモノを探すのも一苦労。

お目当ての一つは、実は最近、あるイベントに珍しく応募なんかをしてみて、そのお返事。自分の人生を振り返っても何かに応募した記憶などない。どうせ良い結果なんて望めないから、とかじゃなくて、ただただ応募の手続きやらが面倒クサイから。だけど、今回のはそういうのを差っ引いても参加したくなるような楽しそうなイベントだったし、何より主催者さんの心意気が大好き。その人達の活動に微力ながら協力させてもらえるだけで幸せ。遠くからイベントの成功を願おう。個人的に動いたことなので何かは秘密。

もう一つは、今月発売の『papyrus』に掲載する短編小説の校正ゲラ&幻冬舎に届いたファンレター。自宅にFAXがないので、校正ゲラを袖山さんがわざわざ配達してくれた。校正ゲラとは、誤字脱字、修正点、その辺りが細かく指摘されたモノ。実はそれは指摘部分を確認すればいいだけだったのにも関わらず、そのルールを知らないボクは、また新たに文章を書き直してしまい、結果、袖山さんを困惑させるハメに。でも、まぁ、なんじゃかんじゃで閉め切りに間に合ったし、良かったとしよう。『ヒーローショー』というお話。是非、読んでみてください。楽しんでいただけるかと。

現在、『サーカス』という雑誌で小説家の和田竜さんの連載コラムの挿絵を描かせてもらっていて、昼間パソコンのメールを確認したら和田さんの新しいコラムが届いていた。もちろん内容に合わせた挿絵を描くのだけれど、問題はボクが和田竜さんにお会いしたことがないということ。もちろん小説『のぼうの城』は本当に楽しく読ませていただいたけれど、お会いしていないどころか、ご本人の顔もキチンとお見うけしたことがないという本当に失礼な話。「とにかく和田竜さんの顔写真をちょうだい!」と前マネージャー妖怪ちんぷんかんぷんに頼んだところ、何かの雑誌のインタビューの写真を妖怪が写メールで撮ったボケボケ写真が送られてくる。それをたよりに一回目を乗り切ったが、似顔絵とは程遠いモノであったに違いない。2度は通用しまい。とにかく、新マネージャー佐伯君に頼み、現在早急に和田竜さんの顔写真入手に動いてもらっているところ。こちらの締切は1週間後。急がねば。和田竜さんに逢いたい。

今日の現場でブラックマヨネーズの小杉さんに「日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾は何をするん?」と聞かれ、お答えしたところ、「やっぱりな~、そうやと思っててん」と言っていただく。なによりも、『日本列島ドンガラガッシャン大作戦』という誰も言いたがらない名前を口に出してくれた芸人さん第1号が小杉さんとなった。もちろん、ボクはニンマリしたのでした。

西野亮廣独演会IN福島

2009年6月 9日 (火)

始まりの匂い

マネージャーが変わった。現場マネージャーは佐伯君という男の子。真面目だし、いつも笑ってるし、いい奴。身体のシルエットは綿棒みたい。佐伯君にはボクが現在制作してるモノを見せた。ずっと作っていると単純な事を見失ってしまったりするから、初見の人の感想を佐伯君に求めたのだ。口じゃ直接言いにくいだろうし、メールでその感想をいただいたらば、本当に丁寧な意見をくれて助かった。「なるほど」と思う事も多々。なにより会話ができるのが幸せ。そう思わせてくれるのも、妖怪ちんぷんかんぷんのハチャメチャコミュニケーションを2年過ごしたおかげ。彼は新天地で元気に妖怪ぶりを発揮しているだろうか?周りの人はとにかく笑い飛ばしてやって欲しい。

そしてチーフマネージャーが鈴木さん。昔からキングコングを知ってくれている人には馴染みの深い名前だと思う。高校を卒業してクソ生意気だった頃からの付き合い。キングコングが東京に仕掛けていく時や、梶原が失踪して仕事が全部無くなった時、そして帰ってきて再スタートを切った時のマネージャー。元サヤに戻ったわけだ。

そんな2人と呑みに行って今後のことを話した。これから、どんな仕事をしていくのか?なかなかまとまりの悪いボクらのコンビは少しやっかいだ。ボクはそれでよくても、梶原がよくない場合もあるし、逆もまたしかり。梶原はボクよりもっともっとキャッチーな存在でなきゃいけない。アイツはアホだけど、それでもやっぱりキングコングのフロントマンなのだ。それを殺さないようにボクも動かなきゃいけない。そんな事を冷静に考えられる鈴木さんには、「アンタの入れる仕事は何かしら考えあっての事だろうから、ボクはもう全部乗っかる」と言った。

酔っ払って三軒茶屋の店に移り、袖山さんを呼んだ。袖山さんが「西野さんで〇〇をやらせて下さい」と鈴木さんに言ったら、「全然OKっすよ~」と鈴木さん。ほろ酔いの隙をついた袖山さんの見事なプレーが炸裂した。年明けに計画をしているチョットした遊びに、日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾を絡めようと思っていたけど、皆に意見を聞くと、日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾の発表はもう少し早い方がいい、と言われた。ここでもまた「なるほど」と思わされる。皆、賢い。そんなわけで日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾の発表は年内になるかもしれない。ちなみに夏の『ダイヤル38』の大阪公演の詳細が明日出るとのこと。わかり次第、お伝えします。

いろいろ楽しい遊びが始まりそうな匂いに包まれた三軒茶屋の夜でした。

2009年6月 8日 (月)

とりあえず頭の中を吐き出した

昨日の『はねるのトびら』の収録には思う事があって、夜中ずっと考えていたらだんだん腹が立ってきて、総合演出に喧嘩ごしのメールを送り、まもなく落ち込む。かと思えば、そのすぐ後にHビデオでシコシコを始めてエロで頭がいっぱいになってるし、学生時代の恩師から2年ぶりに入ってきたメールが、「コンパ開いて」という内容。もちろん無視した。色々あるけど『はねるのトびら』が好き。

毎日、考えることが山のようにある。仕掛けが上手くいくかどうかヒヤヒヤしている。動きの遅さにイライラしている。安定なんてあったもんじゃない。モノばかり作っていたら親が心配する。グルメ番組だろうが何だろうが、川西に住む父ちゃん母ちゃんは姿を確認できるTVの方が安心するみたい。

先輩芸人が辿らなかった道を通りたい。とはいうもののそのシステムが確立されていないから、いちいち大変な労力。それでもヘンテコリンな奴だとバカにされたいので、時には周りの人間のケツを叩いてズカズカと進む。

「TVの時代は終わった」とか簡単に言う奴が嫌い。骨身を削るようなTVをして、見返してやりたい。その為に今しとかなきゃいけない事は分かっている。そんで丸林さん頑張れ。

「ブログで本音を書きますよねぇ」なんてよく言われるが、受け手を見くびっちゃいけない。自分に対して盲目になってしまっている以外の人には嘘っぱちなんて見抜かれる。相手にしなきゃいけないのはそこだ。

「自分に対する意見が称賛の声で埋まったら、そこで止まっちゃうよ」と尊敬する先輩に昔言われた。それは自分の事が嫌いな人に興味を持たれていないということ。「なんだよ、アイツ」なんて言わせながら自分にチャンネルを合わせさせる。そこで振り向かせる。そうし続けなきゃ広がっていかない。お客さんの事が死ぬほど好きだけど、ファン相手のブログなんて書かない。

今日は晴れたので嬉しかった。

2009年6月 7日 (日)

ZipMotorsに独り

昨晩は雨が降り続いたおかげで、窓を開けるとその涼しさが心地よく、なんじゃかんじゃで朝方まで『Zip&Candy』と日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾の制作を交互に。

『Zip&Candy』は現在、6ページ目を描いていて、このページを6月中には終わらせる予定。絵の勉強をしたことのないボクは、もちろん毎晩のように手探りの作業。絵のサイズよりも大きめのスケッチブックを買って、余白部分に試し描きを繰り返して、そこで新たな線の重ね方を発見したりするのだ。『Dr.インクの星空キネマ』の時より更に、光が照っている方向が正しくなかったり(右から当たってるかと思いきや、その前にいるキャラクターは左から光が当たっていたり…)するし、建物がグニャグニャに湾曲したり、理屈上では完全にアウトの部分が増えたが、そんなことはどうだってよくなってきて、「ここに光が当たっている方が楽しい」「この建物がグニャーって曲ってた方が楽しい」というふうに、『楽しい』という理由が決定権の大部分を占めるようになってきた。「これは間違っている!」とご指摘されたらば、「ごめんなさい」としか言えない。なので、これが成長なのかマイナス成長なのかは分からないが、変化は毎日のように起こっている。

日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾の制作はあいかあらずチマチマと進めている。今朝まとめたモノを先方に送った。そこでまた感想をいただいて、次のステージへと。こちらも今回初めて手をつける表現方法だから手探りではあるが、そのジャンルはお笑い。制作中、自然と顔がほころびる場面も。これを完成させて、そして根付かせたい。こいつが上手く根付いたら、もしかしたら今よりボクの露出はもっともっと減るかもしれないけれど、それは自分が望む暮らし。はてさて、未来はどうなる?

東京に来た時に驚いたのが、芸人さんが単独ライブをする時などに作家さんが付いていること。吉本の会議室をチラリとのぞくと、若手芸人の単独ライブの打ち合わせに作家さんが3人も4人もいる。聞けばネタを作っているという。baseよしもとに出だした時はNSC生で、当たり前だがそんな待遇はなく、それでも技術さんにキッカケ台本を書かなきゃいけなかったので、パソコンを覚えて、楽屋に落ちている先輩の台本を拾って持って帰って書き方を覚えて、そんなことは全部一人でやって、それがもうクセになってしまっているから、今さら人と一緒にネタを作るなんてのはできない。『ろくでもない夜』などのコーナーライブなんかは糞ダルマに全て任せるが、漫才台本や舞台脚本には一切タッチさせない……、というより、タッチのさせ方がわからない。

だけど、日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾は部屋で独りで頭をガシャガシャ掻き毟って作っているとはいえ、そこでできたモノに先方から意見をいただいてて、また作り直して意見をしてもらって、これはまぎれもなく共同作業だ。皆はいつもこの感じで作っているんだなぁ、と思うと、少し羨ましくなった。

いつか皆で協力して大きな大きなモノを作りたい。きっと楽しいだろうな。

2009年6月 6日 (土)

ちゃんとフザけなきゃ意味がない

次の7月で29歳(いいかげん、もう立派な大人)になるわけだが、それでも大人をからかってケラケラ笑いたいという気持ちがまだあったりするもんだから、自分の成長のなさにビックリする。子供は頭が柔軟だからなかなか手強いけれど、大人は自分の主観で先に色々と決めつけて、フリを勝手に作ってくれるから、それにはもってこいの対象だったりするのだ。

例えば絵本の告知で『王様のブランチ』に出させていただいた時なんて楽しくてしかたがなかったのです。タレントさんが出す絵本に対する皆さんのイメージはだいたい予想がつくし、「また、どうせ…」なんて思われてるのかな、と思うと楽しくて、「こちらなんですけど…」で絵本を出して周りがひいた瞬間なんてたまらない。それもこれも、大人が先におおよその結果を決めつけてくれていたおかげ。

自分が手掛けるモノは全てそうでありたいなぁ、と思うのです。そう考えるとグッドモーニング・ジョーという遊びをもっともっとフザけたものにしなければいけないと反省した昨日。梶原に対して「プロゴルファーになってね」と言ってる分際だしね。徹子の部屋に呼ばれて、「なんでも、西野さんは趣味で音楽をなさってるとか?」とフラれ、「あ、そうなんですよ。その映像がコチラなんですけど…」で武道館ライブの映像がそこで流れたら、絶対丁寧語主義の徹子さんもさすがに「テメェ、何者だ?」と言ってくれるはず。そこまで人生かけてボケたいものです。仮のスケジュールでは次回の『ろくでもない唄』は8月9日。前回と同じく新宿ロフトで。

それもこれもキングコングという帰る場所があるからできること。やはり漫才をしている時が一番地に足がついている気がするのです。いよいよ迫ってきてKING KONG LIVVE愛媛公演は今月21日。その翌日は下北沢でMade in KingKong。そのまた翌日はbaseよしもとでスマイルのライブにコンビでゲストに迎えられる。この辺り、なかなか楽しみなスケジュール。ちなみに明後日の夜は梶原と飯に行くのでした。恥ずかしいので目は合わせないけど。

2009年6月 5日 (金)

お笑いに囲まれたい

明日は『はねるのトびら』の収録ということで、ついにヒゲ面ともお別れ。ライブでこの面をご覧になられた方はご存知だが、ボクのヒゲの生え方というのはワイルドとは程遠く、こりゃまたスケベな生え方で、誰がどう見てもムーディ勝山なのだ。せっかくなので今日の音楽戦士の収録はこの面で臨んだ。この上なく胡散臭い感じになるのだが、「胡散臭い」は嫌いじゃなかったりするので、いつかまたモジャモジャにしてやろうと思う。ひとまずサラバ、モジャモジャ西野。

最近、コンビ二の郵便(ゆうパックというのか?)のやり方をマスターして、もっぱらコレにハマっている。今ボクの手元にあるモノが1日2日で遠くの人に届いているというのが不思議で楽しくて、とにかく仕事でお世話になった人なんかに簡単な文章を添えて粗品を送っている。たった今も本日の収録でお世話になったキマグレンのお二人に郵便を送ってきた。「なんて律儀な奴だ」と思われているかもしれないが、もちろん感謝の気持ちはあれど、どちらかというと「郵便の手続きができる自分」に酔っている割合が大きい。とにかく郵便ブームが来ている。

話はポンッと飛んで…、数年前に六本木のベルファーレというとこで少し大きめの単独ライブをやった翌日が音楽戦士の収録で、ライブを観に来ていたスタッフさん達と楽屋でペチャクチャ喋っていて、その中でボクが「早く次やりたい」と言ったら、梶原が「少しぐらい休もうよ」と真剣に言って、その一言でコンビを解散しようと思ったのです。1人のスタッフさんが、ボクの顔色が瞬時にして変わったのに気がつき、「西野、ロビーにジュース買いに行こう」とボクの手を引っ張ってロビーに連れ出すというファインプレーがなければ解散していた。ロビーにて「どうしたの?」と聞かれたから、「解散するんです」という事を伝えたら、「たったの一言で?」と言われた。その時は、こんな奴とお笑いができるか、と思った。

真剣に止められて、ボクも思いとどまったものの、そこからコンビで単独ライブをする気がすっかり失せて、単独ライブ再開まで2年~3年の期間が空いた。ボクが個人の活動を本格的に始めたのはそれがキッカケ。まぁ、今、コンビで毎月単独ライブをやっているということは、別にボクが大人になったわけではなくて、梶原がそんな言葉を言わなくなったから。ご心配なく。もちろん今は解散する気なんてまったくありません。今はコンビで楽しんでやっています。

そんな日があったなぁ、と今日の帰り道に思った。あの時、「たったの一言で?」と驚かれたけれど、「たった一言、されど一言」で、やはりその言葉が口から出てくるということは、根源にある思想に問題があって、例えば単独ライブの準備はバカみたいにしんどいし、「終わったらゆっくりしたい」と思いながら作業するけれど、笑い声が起こってゴールテープを切った瞬間には全てが報われて、「早く次をやりたい」と思えてなきゃ、「お笑いが好きだ」なんて嘘っぱちだ。ただの仕事になってしまっている。

それは、今の仕事でも思う時があって、言葉ではないけれど、動きが遅いときにボクは本当に寂しい気持ちになる。ナイスバディーでブリブリのお姉さんが自分のベットで裸で寝っ転がっていたら、猛スピードでパンツを脱いでセックスを始めようとする気持ち。お笑いに対してそうでないのは、やっぱり寂しい。本音を言えばボクは、ボクの目の前からそんな人はいなくなってほしいけど、だけどそんな人の助けもなければ今のところ仕事を成立させられていないのも事実で、もっと強くなりたい。そしてもっと環境を整えたい。偉くなったら、そんな人達ばかりで仕事ができる環境を作れるのかな?お笑いが好きで好きでたまらなくて、お笑いを裏切らない人達ばかりに囲まれることができるのかな?悔しいな、畜生。

やるっきゃないね。やるっきゃない。

2009年6月 4日 (木)

毎日オッパイのことを考えながら

「どれだけ働くの!」とよく人から言われるが、スケジュール表は半ニート状態で、決して忙しいというわけではない。いい歳ブッこいて、好きな時間に寝て好きな時間に起きるという、親が知れば心配この上ない暮らし。仕事の半分以上がデスクワークで、芸人としてもどうかと思う。そして、この生活を改めるつもりが今のところないのが救いようがない。

だけど、こんなダラシナイ生活をずっと理想に掲げてきて、その為に20歳からあれやこれやと動いてきて、ようやくそんなダラシナイ生活のスタートラインに立てた感じ。言っておくが、見習わない方がいい。

まぁ、そんな感じだから、例えば『ろくでもない唄』で散々遊んだ(身体中アザだらけ)その後はクソ苦手な徹夜作業に入ったりもする。それぐらいやらないとバチがあたりそうで。マンションの下の自動販売機でコーヒーを買って、カフェインを身体に染み込ませて、家城さんから『ダイヤル38』の感想メールをいただいてテンションが上がって、日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾の制作を夜までひたすらトンチンカンチン。

夜はNHKの丸林さんとナイツの塙さんと呑む。丸林さんはボクの舞台を毎回観に来てくれて、そのうち呑み友達になった。「お金にならないことやるねぇ~」と笑われ、「興奮するテレビを作ってちょうだい」と言い返す。いつも話すのはお笑いの話で、ノートを出して、朝まであーだこーだと喋っている。お笑いをちゃんと好きでいてくれる人だから好き。

塙さんと呑むのは初めてで、ボクが一方的にナイツさんのファンだから、ションベンちびりそうになりながら漫才の話をペチャクチャと。現場で一緒になることも少ないし、普段、あまりTVを観ない(というか、ブッ壊れていてDVDしか観れない)から、我が家にある『ナイツのヤホーで調べました』というDVDが塙さんのイメージで、お逢いしたらそのまま素敵な人柄で笑ったし、嬉しかった。ボクと関わりのある人しか持っていない『グッド・コマーシャル!』のDVDを観てくださったみたいで、それも嬉しかった。先日出版された本まで頂いて、至れり尽くせりの中、酔い潰れて眠ってしまう糞人間のボク。借りをたくさん作ってしまった。ちゃんとお返ししなければ。

そんな調子で毎日が過ぎて、まあ、忙しくなるとしたら出版物や舞台が迫った告知の時期。あとはひたすら作業部屋ZipMotorsにこもり、トンカチを振るうあいかわらずの暮らしです。最近変わったことといえば、毎日の御飯が『松屋』から『ゆで太郎』になったぐらい。

2009年6月 3日 (水)

キミに届ける

そんなわけで『ろくでもない唄』が終わった。会場の新宿ロフトは超満員で後ろの方にいた背の低い女の子は観えにくかったかもしれないし、予定時間は1時間もオーバーするし、最後は客席がグチャグチャになったし…それでもケガもなく、演者を含めて皆が本当に素敵な表情でゴールテープを切ることができたので、ホッと一安心。今回は機材も壊していない。

出番前に緊張で潰れそうな芸人さんの表情がたまらなく好きで、ボクはずっとキュンキュンしていた。ボクが「皆で遊ぼうよ」と声をかけたら、「うん、いいよ」と返してくれた人達。全力で遊ぶ為に何日もかけて準備をしたバカな人達。ボクはいつだってこの人達の近くにいたいと思った。

そして、それはお客さんも。器用に友達を誘ってきてくれる女の子もいれば、カップルもいれば、一人でポツンと参加する愛おしすぎる男の子もいる。いつも悪フザケに付き合ってくれる。見届けてくれる。漫才から、コメディーから、トークライブから、何から何まで。この人達と一緒にボクは歳をとっていく。「昔はもうちょっと動けたんやけどねぇ」なんて笑いながら一緒に爺ちゃん婆ちゃんになる。そして他のどの時代よりもボク達の時代を楽しいものにしてみせる。毎日だって喉は痛いし、睡眠不足でクマだらけだし、人としてまともな生活をおくれているかどうか疑わしいところだけど、関係ない。身体が動かなくなるまでやらかして、皆で一緒にゲラゲラ笑う。

公演終りに「楽しかったです」なんて声を聞きながら、お客さんと写真を撮ったりする時間をホンワカと幸せに感じていた中、「昔、私の友達をホテルに連れ込もうとしましたよねぇ~」なんて言われて、心当たりがないこともないので死ぬほど恥ずかしくなって、会話の途中で逃げた。ゴメンね。

そんな中、ボクに紙を渡してきた1人の女の子がいた。その紙には「私は耳が聞こえません。だけど本当に楽しかったです。ありがとうございます」と書かれていた。どんな気持ちだろう?この子には今日はどんな世界だろう?ボクはバカタレだから、手話ができないので筆談という手段をとった。女の子は「手術をして、漫才を観に行きます」と書いた。「待ってるから、頑張れ」と書きながらボクは、病気なんてこの世から無くなってしまえばいいのに、と思ったけど、なかなか無くならないし、女の子は耳が聞こえなくてもライブに来た。だから届けなきゃいけない。病気なんて飛び越して届けなきゃいけない。それがボクの責任。

手術は成功するし、キミの耳は絶対に聞こえるようになる。それまで耳が聞こえなかろうが関係ない。ボクはキミを笑わせる。その手段は知ってるし、ここのところ作り続けている日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾が、ちょうどそういったモノ。今月発売の『papyrus』にもそれに近いモノが載っている。そしてキミの手術が成功して、キミの耳が聞こえるようになるまでボクはライブを続けている。絶対にやめない。キミに届ける。だから、頑張れ。メソメソすんな。先に言っておくけど、ボクの声はガラガラで汚いからガッカリしないでね。

海の向こうの知らない場所や、ボクのいない未来や、病気なんかも飛び越えられる、それこそが作品の可能性で、ボクはその力を信じている。

みんなありがとう。また集まってバカ騒ぎしましょう。その日までお互い頑張ろう。

2009年6月 2日 (火)

小さなロボットの大きな冒険

このブログが更新されている頃は、『ろくでもない唄』の打ち上げで、しこたま酒呑んでくたばっていると思われるので、まったく関係のない話題を先に書いておきます。ライブの感想はまた。

去年12月の頭ごろ。夏から準備していた舞台『グッド・コマーシャル!』が無事に終わり、そして制作に何年もかけた『Dr.インクの星空キネマ』もようやく完成にこぎ着けた。ずっと背負ってきた制作物がほぼ同時期に終わり、時間がポッカリと空いた。絵本制作の終わりで南の島に行く計画を立てていたが、年末前の糞バタバタしている時期ということもあり、そして何より、制作物が何も無くなった焦りが襲ってきて、慌てて机に向かった。

「クリスマスの話を作りたい」ぐらいの事しか考えてなくて、舞台なのか絵本なのか小説なのか、何も決めていなかった。頭の中でコロコロとアイデアを転がしていたら、そこにモノ作りの神様が降りてきてくれて、一瞬で最初から終わりまで話が生まれた。雷が身体を通り抜けたような感覚。慌ててパソコンを開き、猛スピードでその物語を記録する。

そうしてできたのが『Zip&Candy』というお話。クリスマス前の小さなロボット達の物語。これを絵本で世に出すことに決めた。

時期を同じくして日本列島ドンガラガッシャン大作戦第2弾の制作も始まり、なかなか大きな制作物が2つになった。

さらに年明けから『ダイヤル38』の制作もそこに加わって、我が作業部屋ZipMotorsは大混乱。12月頭のポッカリ空いた時間が懐かしく思える程になった。

まぁ、そんな中、『Zip&Candy』は月に1ページという歴史的にノロマな制作スピードで、のらりくらりと今日に至る。決してサボっているわけではない。ペンは終始走らせているが、とにかく一枚描き上げるのに信じられない程の時間を要するのだ。それは『Dr.インクの星空キネマ』の比じゃない。こんなこと言っておいて、またそのうちに考えが変わるかもしれないので、あまり勝手なことは言えないけれど、絵本は『Zip&Candy』で最後にしようと思っている(あくまで、今のところは)。だから、0.01ミリも妥協はしたくないし、とにかくこの作品を100年後に残す覚悟。きっとできるはず。

このブログは来年のボクの誕生日に終わらせる考えで、残念なのが『Zip&Candy』の完成がそこにはまず間に合わないということ。出版前と出版後の言葉をここに綴りたかったけれど、まぁ、告知やら何やらでその頃には雑誌のインタビューとかに答えていたりするだろうから、ボクの気持ちはそちらの方で。

昨晩は、そんな『Zip&Candy』の6枚目の制作に入った。まだまだ序盤。だけどこのページでジップとキャンディーはついに研究所を飛び出し大冒険に出ました。

皆さんのもとまで飛んでいくのはもう少し先のお話。

2009年6月 1日 (月)

響くダミ声、ろくでもない

明日(日付上は今日)は『ろくでもない唄』、新宿ロフトで芸人さん達が楽器を持ってやんやと叫んでいる。それはとても単純な話。「カラオケで歌うなら、ライブで歌った方が楽しいんとちゃう?」「じゃあ、やるか」という一往復のラリーから、『ろくでもない唄』というライブがスタートした。もちろんスタートするまでには本当にたくさんの大人の協力があったわけで、それなくしては明日は迎えられていない。いつも助けられてばかり。

寿命というやつのせいで、生きる時間に限りがあるなら、もちろん遊ぶ時間にも限りがある。だから遊ぶ時は全力。おもいっきり遊ぶ為に頭を抱えて汗を流して、そんで遊ぶ。人それぞれだと思うけど、ボクの場合の遊びは仕事のストレス発散ということでもない。仕事のストレスは仕事でしか解決できない。まったく別モノ。じゃあ、なぜ遊ぶ?しかたがない。遊びを思いついちゃったから。理由はそれだけ。

人に笑われて飯を食ってるクセに、時に言葉の説得力が必要とされる職業だ。その為には思いついたことは全て実行に移して、「やっちゃった後悔」を積み重ねていくべきだと思う。だけどやらされていたら意味がない。入口から後悔してるもん。そんなのじゃ振り切ることなんてできない。振り切らなきゃ笑ってもらえない。話にできない。人に何かをやらされる前に、自分がやりたい事で自分の時間を埋めちゃえばいいんだ。

遊びでいえば、ボクの場合は舞台にしても絵本にしてもそう。誰かに求められて始めたわけではない。誰も待ち望んでいない状況の中、1人で勝手に始めた。そのうち遊ぶ仲間が集まってきて、コロコロコロと転がりだした。今はかなりの時間を奴らに奪われている始末。音楽はそれよりももっともっと「遊び」というニュアンスが強いかも。皆で「武道館に行こー」なんて言っている。バカみたいな話。だけど、向かってる間というのは本当に楽しいんだ。

出番前に緊張で潰れそうになっている芸人を見るのが楽しい。考えてみりゃ、遊びなのにね。だけどお客さんからお金と時間をいただくという事がどういうことかぐらい、皆、身に染みて分かっている。だから、ブルブル緊張してる。まぁ、ボクも人のこと言えないけどさ。

明日は新宿ロフトでろくでもない唄が響きます。どうぞよろしく。

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