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2010/02/ 4

公園にいる気持ち悪いオッサン

今年の7月3日にやってくる30回目の誕生日をもって、このブログを閉じようと思っている。だから、結果までを追いかける事ができるのは、ブログ終了前に出版予定の小説となる。11月に出版を予定している絵本第2弾は、残念ながら最後までお伝えすることができないのだ。

小説は、そろそろ「表紙のデザインはどうします?」という楽しい話になってきそうだ。その辺のスケジュールの舵取りは担当の袖山さんに任せっきりなので、ボクは身を任せるだけ。ちょくちょく表紙のデザインの好みなどを訊かれたりするが、正直言って、あまり「コレがいい!」という決定的なモノがボクの頭の中にはないのだ。

『Dr.インクの星空キネマ』の表紙の時のように、「原画の中からどれか一枚を表紙にしましょう」と限定してくれたなら、迷わず「コレ!」と言えるんだけれど、選択肢が無限にある今回のようなケースは迷いに迷ってしまう。「自分っぽい」表紙がいいんだけど、「自分っぽさ」って何だ?

まあ、まだ時間もあるし、おいおい探していこうと思う。

そんなボクは現在、夏の全国ツアーの漫才作り、遅々として進まない絵本制作。そして、ほぼ仕上げにかかっている小説執筆で、空き時間が見事に埋まっている。

家の近所にある大きな公園での10㎞のジョギングは日課で、その間は、もちろん筆も握れないし、ありがたいことに頭がカラッポ。だったのだが、今日は走っている時に、突然2冊目の小説のアイデアが浮かんできて、「このアイデアを家に持ち帰る間に熱が冷めたら嫌だ」とジョギングの足を止め、木の枝を拾って地面に書き始めた。

なにせ登場人物が多いので、頭の中だけで転がしていたらこんがらがってしまうのだ。だから視覚を使って整理する。自分が脚本を担当した舞台『日の出アパートの青春』も『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』も、登場人物と舞台セットのミニチュアを作って、それらを動かしながら書いたのだ。

木の枝を持って地面にカリカリと設計図を書くこと30分、「キングコングの西野さんですよねえ?」と子連れのお母様に声をかけられ、ふと我に返る。平日の昼間に30前の男が、木の枝で地面に絵や文字を描きながら、時折ニヤニヤしているのである。破壊的に気持ち悪いじゃないか。

「はい。すみません」と顔を真っ赤にその場を立ち去り、家に帰って、公園の地面に書いた内容を急いでスケッチブックに書く。取りこぼしもなさそうだったので一安心。そして、これからは最低限の大人のマナーとしてメモ帳の一つでも持ち歩かねば、と心に決める。

一冊目の小説も、そしてその後に控えている絵本の出版も、まだだというのに、なんとも気の早い話だこと。今日のコイツが陽の目を浴びるのは、いったいいつになるのやら。

しかしながら、隠しているカードがまた一つ増えたので、ポカポカとした良い気分の、気持ち悪いオッサンです。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス 『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』