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2010/02/25

ムスタングのエンジンが一発でかかったことで、少し暖かくなってきたことを実感する。嬉しい春がやってくる。

夕方、そのムスタングに乗って幻冬舎まで。今日は5月に出版する小説の表紙の打ち合わせ。

装丁を担当してくださるのは、『Dr.インクの星空キネマ』でもお世話になった、ニューヨークまで酒を呑みにいくという希代の呑んだくれデザイナーの山本知香子姉さん。

幻冬舎の会議室で袖山さんと3人で打ち合わせ。3人が3人、気を利かせて、おやつを持ってきたせいで、机の上にはおやつがたくさん並ぶ結果に。呑気におやつをポリポリと食べながら、それそれの考えを話す。

紆余曲折ありながらも、ボクがフラッと言った「並んだ本は電飾看板で個性をぶつけ合う歌舞伎町のようで、歌舞伎町で一番目立つ店は閉まっているお店ですね」という一言で、「霧が晴れた」と山本さん。袖山さんが「レゴみたいな感じで」と言ったところで、「そうだ、そうだ」と話がまとまった。こうやって台詞だけを抽出して書くとほとんど無理問答であるが、3人の中では本当に明確な答えが出たのだ。

方向性はバッチリ決まったところで、あとは山本さんのお仕事。きっと今度お逢いする時にはいくつかの候補があがってくるのだろう。表紙のテーマは『色』。色にはそれぞれイメージがある。物語に合った色が必ずあるはずだし、なにより、子供の頃から色を扱うことが苦手だった(いつも白黒の絵ばかり描いていた)ボクは色に対しての憧れが強い。色本来の個性が存分に活かされた表紙であればいいなあ。

ここまでずいぶんと時間がかかったが、小説発売まで3カ月を切った。悔いのないように、自分好みの絶対オリジナルを、最後まで突き詰めていきたいと思う。今夜、もう一度だけ文章を見直す。

完成までもう間もなく。間もなくですよ。

2010.3.17 新宿LOFT 『ろくでもない唄』