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2010/03/ 7

働く人

夏の『KING KONG LIVE 2010』の漫才を新たに一本書いて、梶原に送った頃には朝になっていた。そこから少し眠った。起きるとメールが入っていて、寝ボケまなこで返信してしまい、失礼がなかったかどうか心配になる。grandcanyonデザイナーの中山さんからのメールだった。一人でも多くの人を喜ばせようとジタバタする中山さんには、いつも胸をうたれる。そんな男を放っておくわけにはいかない。微力ながら、なんとか力になりたい。

メール返信後、袖山さんから熱のこもった電話あって、小説の各章ごとに改ページするか否かを話し合う。二転三転して、結局、最初の案で話がまとまる。もはや執筆作業ではない段階になってきている。ここからは話が早い。あとは『校正さん』にチェックしていただいたものを確認して、山本さんの表紙のデザインを待つのみ。「まかせてください」と袖山さん。ボクはとても楽しみだ。

『はねるのトびら』の台本がポスト投函されているとのことだったので、郵便受けを開けてみた。台本が見あたらない。郵便屋さんが間違って違う部屋の郵便受けに入れたのではないか、と心配になる。大丈夫かしら。

かわりに、日本テレビ音楽の社長さんからの手紙が入っていた。先日の打ち上げで初めてお逢いして意気投合。数々の無礼を笑い飛ばしていただき、すっかり歳の差を忘れて肩を組んで呑んだ。その夜のお礼を、とわざわざ向こうから手紙を。

もし自分がその立場だったとしたら、どこぞの馬の骨か分からない若輩者に手紙を書いていただろうか? やっぱり、その場所に立っている人は、その場所に立っている理由がある。運が作用して一時は立てることはあっても、立ち続けているのには絶対に理由がある。すごい人だなあ。こりゃ、勉強だわ。

昼過ぎに湾岸スタジオへ。『はねるのトびら』の収録があり、終わりで楽屋にて梶原と新ネタを合わせる。夏の全国ツアー、『KING KONG LIVE 2010』に向けて、今度のルミネで試すのだ。ズルズルにスベる可能性もある。それでいい。その可能性が無い手堅いモノには興味がないので、もう作らないと決めた。『KING KONG LIVE 2010』がバラエティーにとんだラインナップになりますように。

ボクはバブルの頃を知らないから、それが不景気のせいなのかどうかもわからないけれど、今、皆がジタバタしている。毎日、明日に不安を抱えて、自分のやりたいことと家族を支えるためにやらなければいけないこととの折り合いをつけながら、時に勝負に出たり、時に我慢をしたり。今日も土壇場で悪あがき、悪あがき、悪あがき。そしてボクは、そんな人が好きだ。

あの人が、ボクが、あなたが、その場所に立っているのには理由があって、その理由を作りだしたのは、他の誰でもない自分自身。全て自分のせいだ。そこを認めない限り、今の場所からは動けない。人を引きずり下ろしても、自分の場所はかわらない。むしろ、引きずり下ろす時間を無駄に使った分、自分は後退している。それがちゃんと理解できた時、自分がやることなんて一つ。

ジタバタする以外に何がある?

2010.3.17 新宿LOFT 『ろくでもない唄』