2010/03/12
「面白い」はどこだ
お笑いというものは、抑圧された環境で生まれた文化だと思う。狭い所に押し込まれて、それでもその生活を図太く楽しんでやろうと思った時に生まれた文化だと思う。音楽もそうか。
鬼体育教師からゲンコツをくらっても、その様を仲間に笑い飛ばしてもらうことで、ゲンコツの痛みを身体から抜いたのだ。「ゲンコツくらってラッキー」とさえ思える。
ヒトラーがいたから生まれたコメディ作品なんて山のようにある。お笑いとは、反抗する力だと思う。
だけど今、TV局で石を投げれば芸人に当たる。右を見ても、左を見ても芸人。そしてボクも、その人口増加に一翼を担っている。
今は、お笑いが市民権を得てしまっている。芸人に向かって、「たかが芸人風情が」と言えるアイドルがいるだろうか? どう考えたって、言っちゃいけない空気になっている。
これは憂うべき状況だと思う。
だからといって、時代のせいにして、ボンヤリと眺めているわけにもいかない。お笑いを作る人間は、今、自分たちが立たされているポジションをキチンとふまえた上で、そこから革新的に動かなきゃ、たとえ自分の飯代は稼げたところで、人をドキドキさせることは難しいと思う。
20年前のお笑い人とは、生き方の骨組みから変えていかなきゃ。この国は多数決で、その上、流行りに流されている人が多数を占めているわけだ。風当たりは相当なものになるだろうけれど、そこからしか始まらない。
周りの連中をつれて、面白い所へいきたいな。




