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2010/05/ 2

プラトニックがイイネ

幼稚園の帰り道。ボクはピンク色の花弁をもいで根元から出てくる甘い密をチュウチュウと吸い、大声で唄いながら歩き、立派に阿呆をこじらせていた。

よく唄っていたのは『宇宙人のテレパシー』という曲。「♪不思議な不思議なコトバ~、テテ‥、テレパシー」というアレ(ご存知か?)。ついでに言っておくと、この曲は絶対にPerfumeがカバーすべきだ。

そして、その頃のボクの気持ちを掴んで離さなかったバンドがある。そのバンドの音楽が今でも大好きで、ベンジーの言葉を借りるなら、「俺の血はそいつでできてる」なのである。

そのバンドの名は、コスミック・インベンション。

かの大名曲『コンピューターおばあちゃん』を唄ったテクノポップバンドである。衣装は宇宙服のようだったし、キーボードのピコピコという音が宇宙船の船内のようであったので、ボクは宮沢賢治ではなく、コスミック・インベンションに宇宙を見たのだった。

いい歳になった今でも宇宙やロボットが好きな理由は、ボクの原風景にコスミック・インベンションがあるからだと思う。あの頃、この細胞にしっかりと植え付けられたのだ。

現在、一冊の絵本を描いている。『Zip&Candy』というロボットの物語。一昨年の12月に制作を開始し、とうとう残り3枚のところまできた。今描いているページは、主人公ロボットのジップとキャンディが画面中央に立ち、その後ろが夜空(宇宙)になっている。自分で描いておいて何だが、やはりロボットと宇宙というその2つはボクの大好きな組み合わせで、作業部屋で1人ニヤニヤしているのだ。作業の目処がついた余裕もあるかもしれない。

先日、舘野さんと袖山さんから「『Zip&Candy』はいつ出したい?」と訊かれ、ボクは「10月の最終週あたり‥」とお答えした。物語の幕が上がるのが、その時期だからだ。それをふまえて、いつまでに仕上げればいいかを訊いたところ、6月中に筆を置ければ十分に間に合うとのこと。

大丈夫、なんとかいけそうだ。

毎日は刺激的で楽しいし、せっかく潤滑にペダルが回り始めたところなので、これからもチンタラやるつもりは毛頭ないけれど、トータルで見たときに、来年はそれほど面白い年ではないかもしれない。それはしかたがない。やっぱり一つ一つに時間がかかるし、逆に時間をかけずに目先の結果を求めてやって、何も変わらなかったことを20代前半で経験した。これは後ろ向きな発言ではなく、ひっくり返すには、それなりの準備が必要なのです。来年は準備の年になると思う。もちろんライフワークである『KING KONG LIVE』と『独演会』はやるけども。

だけど今年の下半期は面白い。今年は皆さんをぞんぶんに驚かしたいと思う。

『グッド・コマーシャル』発売まで、あと【23】日。

5月25日(火)発売 『グッド・コマーシャル』 価格1400円(税抜き) 幻冬舎

5月31日(月) 『第45回 西野亮廣独演会 名古屋公演』 SUNSHINE STUDIO

7月14日(水)発売 DVD『西野亮廣独演会』