2010年2月10日 (水)

東京

同じく旧車マニアの秋山竜次から聞いた“冬場のエンジンのかけ方”を実践して、今朝は一発でエンジンがかかった我がポンコツ愛車ムスタング。久しぶりにやってきた暖かい朝の後押しもあって。

『キングコングのあるコトないコト』の現場までムスタングを走らせる。想うのは、番組プロデューサーが車を買い替えるかどうか。前回の収録の合間に、「ひけらかすような高級車に乗ってちゃダメだ」と熱弁し、ついには「バカみたいな旧車を買おうかなあ」という言葉を洩らすところまでもっていったのだ。それっぽい理由を述べてプロデューサーの説得にあたったが、本当は完全にボクの勝手。ただ、収録現場の駐車場に窓にスモークを貼った似たような車が並んでいるのを見るとガッカリするから、というだけの理由なのだ。

このまま順調にいけば夏には収録現場でコルベットにお逢いできるはず。今日も引き続き説得にあたろう、とムスタングを走らせた。その道中。携帯のメールが鳴り、車を止めてチェックする。「なかなか迎えに来ないので、もうタクシーに乗りました!」と、本日ゲストのNONSTYLEの石田から。

そんな約束をしたっけ、と昨晩のメールの記録を探ってみたが、ない。「そんな約束してないぞ」と返信したらば、「家が近所なんやから、だいたい分かるやろ!」と理不尽にキレられる。が、これはしかたがない事なのだ。出会った頃から今も尚、奴は頭がイカれているのだ。

収録では、NONSTYLEが喋る喋る。彼等とは本当に古い付き合い。彼等はNSC生じゃなかったので吉本に知り合いがいなかったし、ボクらはボクらで先輩芸人の輪の中に放り込まれてまだ馴染めなかった頃で、互いにポツンと取り残されていて、そして気がつけば肩を寄せ合うように一緒にいた。

東京でNONSTYLEと仕事を一緒にする時は、いつもその頃の事を思い出す。感慨深いものがあるのだ。

昨晩、『はねるのトびら』のADちゃんから電話があった。こんな時間に珍しい、と電話に出たら、「お別れ会をしているので、来てください」とのこと。演者やスタッフさんのお弁当の手配や身の周りの事を世話してくださったスタッフさんが、この春、番組を抜けられるのだ。急いで呑み屋に向かうと、ADちゃんはすでにベロベロで、軽く絡み酒に近い状態。そちらには適当に水を飲ませ、抜けられるスタッフさんに「お世話になりました」と頭を下げ、仕事を残してきたので、一杯だけ呑んで歩いて帰った。

そして今晩も酒を呑む予定が入っている(もともと昨日は入っていなかった)。

ライブの手伝いをしてくれていたスタッフさんが一人、田舎に帰ってしまうのだ。田舎へ帰る理由もまだ知らない。だから今夜、呑み席を設けて話を聞くことにした。だけど帰ることはもう決まっているらしい。とても寂しい。

共に大阪から出てきて、一緒に汗を流せることもあれば、東京を後にする人を見届けなきゃいけないこともある。東京は、何だかよく分からないまま集まってきた人たちを、毎日毎日ふるいにかける。ずっと一緒に残れれば嬉しいけど、皆がそうはいかない。なんとかできないかな、といつも思う。少なくとも自分の半径何メートルかは拾えるようでありたい。その力は、たとえば、経済力だったりするんだろうなあ。今夜はぼんやりと考える。

東京にいるのだ。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス 『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』

2010年2月 9日 (火)

どうなる!?やや嵐

いつの間にやら冠番組を持ってしまった知る人ぞ知る『やや嵐』という糞ユニットがいる。もちろん嵐大先生のおスネをかじって生きているわけだが、本人たちはそれを否定している。

もっとも、『はねるのトびら』内でやっていることですから、言うまでもなくそんな事もひっくるめてコントなわけで、即席アイドルの仮面を脱げば芸人さん達ですから、カッコつけている様を「ブサイクですよ」と罵ってやることが最大の愛情となるわけで。そして、そのことを理解してくださっている観覧のお客さんも、やや嵐に対するボクの罵詈雑言に対してキチンとブーイングをしてくださる。全てが順調に進んでいるかと思われたが、ここにきて、ある変化が。

元来コントとしてやっていただいていたはずのお客さんのブーイングに若干の熱が入ってきたのだ。つまり、「やや嵐も一生懸命やっているんだから、『ブサイク』とか言っちゃダメじゃん」である。事実、カメラが止まっている間に、リアルな温度で「つかじゅんカッコイイ」という声が聞こえ出したのである。これが何を意味するか?

ちょっぴり人気が出てきているのだ。

これはマズイ。非常にマズイ。

同じような現象が以前にもおこったことがある。『悲愴感』というグループだ。「アイドルグループを組ませてくれ」と懇願してきた三人をメンバーは邪険に扱った。しかし、勝手に歩き出した三人はCDを出し、一曲だけのイベントに1万人が集まった。楽屋で絡む時は「なんだよ、お前ら」が成立したのだが、1万人の彼らのお客さんの前ではそれらの言葉は許されなくなっていた。気づけば立派な人気者。見事な逆転現象である。

やや嵐の収録終わり。総合演出と「これ、人気出てんじゃね?」という話になり、軽く頭を抱える。まあ、しかし、そうなったらなったで面白い。どうせ人気が出るのなら、とことん出てもらった方が何かしら遊びも増えるだろうし、いくところまでいって欲しい。

しかし個人的にこっそりと期待しているのは、やや嵐がある日突然TVから姿を消して、誰もその話題に触れなくなる、その瞬間だ。大人の事情がガッツリ働いたことは誰の目にも明らかだろう。それは芸人らしい最期で、ボクは絶対に笑ってしまう。

その日まで、微力ながらやや嵐を応援していこうと思います。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス 『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』 

2010年2月 8日 (月)

毎夜、毎夜

後藤ひろひとマンからメールをいただき、品川まで『続・コーポからほり303』を観に行った。素敵すぎるお話に、おおいに笑わせていただき、刺激をいただいた。

終演と同時にとっとと家に帰りたくなったのは、作りたくて作りたくてたまらなくなったから。ボクも頑張ろう、といつも思わせてくださる。後藤ひろひとマンは、なんともありがたい存在なのだ。

夏の全国ツアーの漫才はおいておいて、現在ガッツリと制作中のモノは5月に出る小説と、11月に出る絵本。これだけでなかなか手がいっぱいなのに、次の小説の構想が沸いてきて、ただいま作業が少し混乱している。

厳密に言えば、作業は切り替えてできるのでどれだけ増えようと混乱はないのだが、走り書きしたメモや、たいして役にたたない絵コンテなどのせいで、部屋が大混乱なのだ。探し物が見つからないったらありゃしない。

いつか、『Dr.インクの星空キネマ』と5月発売の小説と、11月発売の『Zip&Candy』と、その先に発売されるかどうかわからないけれど、現在構想中の小説。この4冊全てを読んだ人に会って、酒を呑み交わしながら朝まで話がしたい。ということは、恥ずかしいけど、きっと自分の作るモノが好きなんだと思う。誉められたいのだ。

でも一番好きな瞬間は、自分の好きなモノが誰かの手に渡って、その人の中で少しだけ歩きだしたとき。たとえば、『Dr.インクの星空キネマ』に登場するマルタ・サンポーニャ。そいつが、新宿の紀伊國屋の店員さんが売り場のポップに描いてくださっていた時は飛び上がるほど嬉しかったし、松本大洋さんからの手紙の挿絵に描かれていた時は胸がビリビリして止まらなかったし、お客さんからの手紙に描かれていた時はニンマリが抑えられなくなる。

作品を世に出す以上、自己満足じゃないんだもの。だから、自分の生んだモノが誰かの中に生きているということは幸せだ。

一つでも多く残せるよう、今夜も頑張ります。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス 『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』 

2010年2月 7日 (日)

前に並んでいる奴の膝の裏を後ろから突いて、カックンと崩れる度に声を殺して笑った全校集会。週初めの全校集会では、前日の日曜日に行われた大会での結果の表彰があり、優秀な成績を残した人たちが名前を呼ばれ、壇上に上がり、校長先生から表彰状を貰った。

ボクは、呼ばれてもいないのに壇上に上がっていって、ヤンキーの先輩達の視線をひしひしと感じながらも、壇上で一発フザけて、ウケたりスベッたり。そして体育教師に首根っこ掴まれて列に戻され、体育教師の機嫌次第ではゲンコツをくらう日もある。痛む頭を押さえ、「最悪や~」と嘆くボクを、仲間の男連中はゲラゲラと笑った。

兵庫県の川西という片田舎から出てきて、なんだか分からないうちにTVに出るようになった。山や川や暴走族や昆虫や幽霊マンション、そういうモノに囲まれて育ったボクに、TVの世界というのは目がくらむほどキラキラしていて、どこかで虚勢を張り続けなきゃ壊れてしまいそう。

それは中学校の時の全校集会の壇上のようで、そして仲間の男連中が待っている場所が、今のボクにとってはライブなのだと思う。壇上での成功も失敗も、すべて受け止めて笑いとばしてくれる場所。

一緒に舞台に立つ芸人が好きで、それを裏で支えるスタッフさんが好きで、それらを笑いに来てくれるお客さんが好き。そこでは自分の全てをさらけ出して、考えるのは、そのままその人達と心中すること。

『ろくでもない夜』を共に過ごしてくださった皆様、どうもありがとう。

お礼にボクはせっせと働いて、皆さんをドキドキさせるようなモノを必ず作ります。

そして、また集まりましょう。あなたの下品な生の笑い声が、ボクの支えです。

また笑い声を聞きに行きます。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス 『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』 

2010年2月 6日 (土)

正直な気持ちは作品の中

ブログの具合が悪く、今まで通り0時に更新を設定しても2日連続で失敗している。一体どうした?

ここのところ、かなりカロリー消費量が高い収録が続いている『はねるのトびら』。この文章が更新されている(?)今も昼間からの収録が続いていて、それが終わり次第、新宿ロフトプラスワンに直行。今回が最後となる『ろくでもない夜』を朝までやって、仮眠をとって『はねるのトびら』へ戻り、《おスネかじり虫》こと『やや嵐』さんのお相手。少々、声が心配。

転がり落ちるような毎日で、気がつけば2月に入っている。どうやら節分も終わったようだ。完成予定日を早める為に「月に2枚」とノルマを増やした絵本制作は、今月ももちろん実行中で、あいかわらず悲鳴を上げながら筆を走らせている。

しかし、お客さんからの差し入れで、ボクが使っている0.03mmのペンや、街の写真集や、デザインブックや、個人的に撮られたベネチアの写真などを頂いたりするたびに、2冊目の絵本『Zip&Candy』の完成を待ってくれている人がいるんだなあ、と頑張れるのだ。

『Zip&Candy』の制作は一昨年の12月から始めたので、かれこれずいぶんと時間を費やしているが、やらなくちゃいけない作業はまだまだたんもりと残っている。今年のクリスマスまでに発売を間に合わせる、というのが目標。願わくば11月中。

その前、5月に小説の発売があるので、今年の冬に発売される『Zip&Candy』の発売をもって、ボクが皆様のところへ発信する書籍は合計3冊となる。3冊とも手に入れられた人には、ボクの好みや作っていきたいことがバレてしまう。いずれの本も、根底にあるモノは一つなのだ。

毒舌を誇らしげに掲げることは好きじゃないし、達観した表情で毎日をやり過ごすのも好きじゃない。そういう生き方をしているうちは怪我をしない。しかしその代わりに、自分を取り巻く環境は何も変わらない。自分が未熟であることを受け止めて、渦の中に飛び込んでいく。そこで七転八倒しながら、昨日よりもチョイとだけ前に進んで、そしてやっぱりドキドキしていたいですよ、ボクは。

作品というのは、そういった作り手の思いがより濃くより正直に表れるから面白い。

小説発売まで、あと3カ月。

絵本発売まで、あと9カ月。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス 『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』 

2010年2月 5日 (金)

チビッ子の言葉

公演2週間前にして、なんとか本日、独演会の仙台公演のチケットが発売となる。あそこで言っていなかったら、もちろんまだ発売となっていなかったわけで。あらためてゾッとする。

しかし今日は嬉しいことがあったので、気持ちよく眠れそう。

夏の全国ツアー『KING KONG LIVE』でやる漫才のうち、1本のネタの基盤ができたのだ。ルミネの出番で試して、手ごたえを感じたので、コレをこれから叩いていってしっかりとした1本のネタに仕上げる。『KING KONG LIVE』は合計7、8本のネタをやる予定なので、先はまだまだ長いが、これまでも何本も書いたがずっとボツが続いていたので、ひとまず、といったところ。

出番終わり。劇場によく来られるお客さんに出口で声をかけられ、「今日のネタ、『KING KONG LIVE』でやるんですよね?」とズバリ当てられる。もしや漫才中にニヤニヤしていたのがバレたか?

歌をもじるネタなのに、阿呆の梶原が「元の歌を知らない」と言うので、しかたなしにボクのパソコンを使って何度も梶原に歌を聴かせた。劇場の隅っこの方で、キングコングで肩をひっつけてコソコソと音楽を聴いていたのだ。恥ずかしいぜ、まったく。しかし、そのかいあって『KING KONG LIVE』に一歩近づけたので、まあ良しとしよう。

そして明日は、最後となる糞ライブ『ろくでもない夜』がある。仕事の都合で少々参加が遅れるけれど、到着し次第全力でフザけて取り返そうと思う。『ろくでもない夜』のこと、最後だからと言ってもちろんしんみりとした内容にはならないのだ。フザけて、ガハハと笑って、おしまい。どうぞ宜しくお願いします。

昨日の『はねるのトびら』の終わり方が好き。やっぱりエンターテイメントは「頑張れ」と言うことだと思う。しかしボクらのような仕事で口に出して言うのは、どうしても難しい。そんなボクらの代わりに、あのチビッ子が見事なフィナーレを飾ってくれました。チビッ子の言葉を聞いて、二ヤッとした後、少しホロッときてしまいました。

その夜中に、『クレヨンしんちゃん~嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲~』を観た。こちらもホロッときてしまった。自殺を止めるしんちゃんの一言に。

「ズルイぞ!」だってさ。

まったく、いい言葉を持ってくるなあ。そうそう、「生きる」ということは、背負っていくことですね。それを放棄しちゃダメだ。

昨日はやたらとチビッ子に心動かされました。みんなバンガレー。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス 『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』

2010年2月 4日 (木)

公園にいる気持ち悪いオッサン

今年の7月3日にやってくる30回目の誕生日をもって、このブログを閉じようと思っている。だから、結果までを追いかける事ができるのは、ブログ終了前に出版予定の小説となる。11月に出版を予定している絵本第2弾は、残念ながら最後までお伝えすることができないのだ。

小説は、そろそろ「表紙のデザインはどうします?」という楽しい話になってきそうだ。その辺のスケジュールの舵取りは担当の袖山さんに任せっきりなので、ボクは身を任せるだけ。ちょくちょく表紙のデザインの好みなどを訊かれたりするが、正直言って、あまり「コレがいい!」という決定的なモノがボクの頭の中にはないのだ。

『Dr.インクの星空キネマ』の表紙の時のように、「原画の中からどれか一枚を表紙にしましょう」と限定してくれたなら、迷わず「コレ!」と言えるんだけれど、選択肢が無限にある今回のようなケースは迷いに迷ってしまう。「自分っぽい」表紙がいいんだけど、「自分っぽさ」って何だ?

まあ、まだ時間もあるし、おいおい探していこうと思う。

そんなボクは現在、夏の全国ツアーの漫才作り、遅々として進まない絵本制作。そして、ほぼ仕上げにかかっている小説執筆で、空き時間が見事に埋まっている。

家の近所にある大きな公園での10㎞のジョギングは日課で、その間は、もちろん筆も握れないし、ありがたいことに頭がカラッポ。だったのだが、今日は走っている時に、突然2冊目の小説のアイデアが浮かんできて、「このアイデアを家に持ち帰る間に熱が冷めたら嫌だ」とジョギングの足を止め、木の枝を拾って地面に書き始めた。

なにせ登場人物が多いので、頭の中だけで転がしていたらこんがらがってしまうのだ。だから視覚を使って整理する。自分が脚本を担当した舞台『日の出アパートの青春』も『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』も、登場人物と舞台セットのミニチュアを作って、それらを動かしながら書いたのだ。

木の枝を持って地面にカリカリと設計図を書くこと30分、「キングコングの西野さんですよねえ?」と子連れのお母様に声をかけられ、ふと我に返る。平日の昼間に30前の男が、木の枝で地面に絵や文字を描きながら、時折ニヤニヤしているのである。破壊的に気持ち悪いじゃないか。

「はい。すみません」と顔を真っ赤にその場を立ち去り、家に帰って、公園の地面に書いた内容を急いでスケッチブックに書く。取りこぼしもなさそうだったので一安心。そして、これからは最低限の大人のマナーとしてメモ帳の一つでも持ち歩かねば、と心に決める。

一冊目の小説も、そしてその後に控えている絵本の出版も、まだだというのに、なんとも気の早い話だこと。今日のコイツが陽の目を浴びるのは、いったいいつになるのやら。

しかしながら、隠しているカードがまた一つ増えたので、ポカポカとした良い気分の、気持ち悪いオッサンです。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス 『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』 

2010年2月 3日 (水)

風に吹かれて独演会

すったもんだがありましたが、無事、2月22日に『第44回 西野亮廣独演会』が決まりました。会場となるのは仙台ジャンクボックス。2010年一発目の独演会となる。短大の学園祭でやったのが去年の最後だっけ。なんだか、前回からずいぶんと間が空いたように感じる。

独演会はいつも独特の雰囲気。今まで40回以上やってきているが、一度だって、舞台に上がる時の感覚が被ったことがない。会場の作りも、土地柄も違うので、あたりまえのことなのだが。毎度新鮮な思いをさせてくれるので嬉しい。

そしてテレビなどでエピソードを話す機会をいただいく時に、いつもこのライブをありがたく感じている。引き出しをたくさん作ってくれるのだ。ライブで終わりじゃなく、その先の展開があるのも、個人的に思う独演会の素敵なところ。そして、独演会は、第40回の大阪公演を映像に収めている。どこかのタイミングでDVDとして出したいなあ、なんて展開も考えていたり。

いろんなお仕事をさせていただいているが、全ての活動の根底がライブであることは良いことだ。演芸なんて、エンターテイメントなんて、どこまでいってもやっぱりお客さんと作り上げていくものだと思うもの。

ああ、楽しみ。

第45回からの独演会の事を考えたら、ちょいと整理しなくちゃいけないことはあるけれど、とりあえず今はライブに集中。

知らない誰かと同じ目的を持って、同じ時間を共有できることが、奇跡的に素晴らしいことだなあ、と思う。あらためて、ライブが好き。

会場で逢いましょう。

2010.2.22(月) 仙台ジャンクボックス『第44回 西野亮廣独演会 仙台公演』

2010年2月 2日 (火)

どこまで行っても明日がある

キナ臭いと思っていたら、やっぱりトラブルがあったみたい。今月22日の仙台の独演会の件。とりあえず予定通りライブはおこなうようだ。半端な仕事に対して許せない部分はあるけれど、それとこれとは別の話。やると決まったからには、全力でやる。仙台での独演会を楽しみ倒すのだ。よし、やるぞ。

今日は番組収録があった。と言ってもレギュラー番組ではなく、NHKさんの『笑いがいちばん』のゲストで。実は一昨年から、呑み仲間の丸林さんからお話をいただいていて、いろいろ都合がつかなく、ついに今日までもつれた。申し訳なくも、ありがたいのが、憧れの昭和のいるこいる師匠と共演させていただいたこと。

自分たちの漫才出番を終えて、舞台袖から師匠の漫才を勉強させていただく。一体、何がどうなって、ああいう形の漫才が生まれたのか不思議で、そして師匠の一挙手一投足に笑わされて、胸がドキドキした。

コンビを組んだ当初、いつかテレビに出たい、と思って漫才を作ってはいたけれど、テレビで知ってもらえるキャラクターが漫才の障害になりうる、という事など思ってもみなかった。漫才を作っていて、自分たちの中では嘘などないのだけれど、テレビで自分たちの事を知ってくれた人たちからしてみれば、キャラクターのギャップに違和感を覚えて、そしてボクたち自身もお客さんのその温度を肌で感じるようになって、コンビ結成2年目の頃からだんだんと漫才がやりにくくなってきた。先輩方がネタをしなくなる理由が少しだけ分かった。

だけど漫才は続けたいし、どうしたもんか、といろんな漫才を漫才を見ている時に、昭和のいるこいる師匠の漫才に辿りついた。こういう会話も漫才で成立するのか、と。慌てて他のネタも見て、2本見終わった頃にはもうすっかり虜。

漫才中だけのキャラクターを作って成立するのは、漫才での姿しかさらしていないコンビ。それ以外の姿を知られた以上、コンビの本当の関係性を知られた以上、その減らされた選択肢の中で漫才を作っていかなきゃいけなくなる。

正直、息苦しい、と思ったけれど、そんなのは言い訳で、負け惜しみで。そんな中にあって、昭和のいるこいる師匠はフリートークそのままの漫才を悠々とやられていたのだ。ボクはそれで救われた。未来があったのです、そこにハッキリと。

のいるこいる師匠の漫才を舞台袖で見てケラケラ笑っていたら、視線を感じて、目をやると、林家正蔵師匠が本当に優しい顔で微笑んでくださっていて、たまらなく嬉しくなった。そんな師匠方を前に、自分はあまりにもひよっ子で、みじめに感じるぐらい小さかったけれど、だけど嬉しくなれた。

番組スタッフの皆さんもニコニコと収録を観ていらして、みんな演芸が好きなんだなあ、とまた嬉しくなれた。

とても素敵な現場でした。

ドン・ガバチョの未来を信ずる歌』という歌を御存知でしょうか? ベンジーの言葉を借りるなら、「俺の血はそいつでできてる。12歳の細胞に流れ込んだまま、まだ抜けきれちゃいない」のです。皆さんのもとに素晴らしい明日が降りますように。

今日がダメなら明日にしまチョ

明日がダメなら明後日にしまチョ

明後日がダメならシ明後日にしまチョ

どこまで行っても明日がある ホイ!

 

2010/2/5(金) 新宿ロフトプラスワン 『ろくでもない夜~2周年だよ!!~』

2010/3/17(水) 新宿ロフト 『ろくでもない唄』

2010年2月 1日 (月)

いざ、仙台へ

一日の終わりにブログを書く。感じたこと考えたことを文字に起こすと、より整理ができて、明日に備えて今日を終えることができる。悪くない。あと半年もすれば、それも無くなるので、代わりになるものをそろそろ探さねば。

今日は糞人間の山ちゃんと仕事が一緒だったので、空き時間はキングコングの楽屋で梶原と三人でずっと喋っていた。もしかしたらそこは世間の人と少しズレがあるかもしれないが、山ちゃんは若手芸人で一番キチンと売れている男だと思う。そしてそれは一過性のものではないから、生涯通して確かな活動をしていくに違いない。そんな男と話すのは楽しい。互いに企んでいることをペチャクチャと喋った。

一応、自分なりに先を見据えて仕事のバランスを計っている。自分が置かれている環境のメリットを存分に使って、やらなきゃいけないことをやる。自分にしかできないこと。しかし納得のいかないこともある。

22日に仙台で独演会があるらしい。「らしい」というのは、2月のスケジュール表に突然書いてあったからだ。現場マネージャーに訊けば、「僕はちょっと分かりません」ときた。吉本のこの体制には毎度ウンザリさせられる。

チケットは発売されているのか、会場はどこなのか? そういった詳細も分からないまま。雑な仕事ぶりに強く憤りを感じる。ライブを軽く扱われるのは許せないし、なにより、それがお笑いを作る側の人間の仕業であることに落胆してしまう。

独演会は50回近くやっているが、そこに来るお客さんからすれば、1回なのだ。当日のお客さんの予定もあるし、お金の問題もある。コツコツ貯金してチケットを買ってくれているのだ。そういう意味でライブの告知はなるべく早くしなきゃいけない。『Made in KingKong』は何度言ってもそこが直らなかったので中止した。惰性の仕事で人の胸がうてるわけがない。

仙台の独演会の件は、明日中に答えを出します。本当にゴメンなさい。

畜生、くやしいなあ。明日だ、明日。

 

2010/2/5(金) 新宿ロフトプラスワン 『ろくでもない夜~2周年だよ!!~』

2010/3/17(水) 新宿ロフト 『ろくでもない唄』