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2011年9月18日 (日)

今日も明日も漫才ちゃん

たとえば「頑張れば夢は必ず叶う」という言葉、僕はあんなものウソっぱちだと思っています。その言葉を残した人、つまり夢を叶えた人が皆頑張っただけで、頑張っても夢を叶えることができなかった人はたくさんいるはずです。少なくとも僕のまわりにはいます。

努力することは願いを叶えるための最低条件で、参加資格のようなもの。だから結局、努力はしなくちゃいけないんだけど、それでも願いが叶わないことは往々にしてあると思います。そして、願いを叶えようとした努力は時にとんでもなく大きな不可抗力によって潰されることがあります。

去年のツアー『KING KONG LIVE 2010』仙台公演は、「また来年会いましょう」とお客様に約束をして幕を閉じました。ツアー終了と同時に「来年はどんなネタで攻めてやろう?」と『KING KONG LIVE 2011』のネタ作りを開始しました。僕が頑張ってまた一年間かけて新しいネタを作れば、会うことができると信じて疑わなかったからです。

震災があって、ちょうどその頃『KING KONG LIVE 2010』のDVDの編集にかかっていて、ツアー会場に足を運んでくださったお客様のコメントを何度も繰り返して見ていた時期でした。もちろん、その中には仙台公演のお客様の姿もありました。その方の安否を確認する術はなく、「また来年、必ず来ます」というコメントに本当に胸を痛めました。

頑張りだけではどうにもならないことがあるな、と痛感しました。

そして思ったのは、ライブはやっぱり生モノで、いつ途切れるかもわからないということ。次の保障がひとつもないということ。

『KING KONG LIVE 2011』は現在10公演を終えて、ここまできて、僕は漫才のことがものすごく好きだと思いました。僕が大好きな漫才には、3月11日より前に時計の針を戻す力もなければ、今の傾いた政治をどうのこうのする力もありません。これといったミラクルな技を持ち合わせておりません。

だけど、知らない誰かの大変な人生の“雨宿り場”程度にはなれるような気がするのです。

殺したいぐらい誰かを恨んでいたことをなんだかちょっぴりバカバカしく思わせたり、すごく悲しい出来事をその間だけは忘れさせることができたり、たとえばそんな僅かな力。

だからこそ、それをやれる間はやろうと。軽々しく次の約束はできないと知ったんだけど、やっぱり約束して、その時が来るのを信じてエンヤコラ。どうにもならないことはあるけれど、それでも頑張ろうと思いました。

笑おうとする人の生き方が大好きだし、笑い声を聞くのが大好きです。もうすぐキングコングの夏が終わります。『KING KONG LIVE 2011』残すは東京公演と、最終日となる仙台公演。会えるかな、会えたらいいな。

だから僕は頑張ります。なので、あなたも頑張って。


YouTube: キングコング DVD「KING KONG LIVE 2010」予告編


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